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和製イージーライダーの旅日記  作者: 広瀬修一
3/24

ロック


その映画「イージーライダー」はその後にニューシネマのさきがけとして

高い評価を受けることになるのですが、見た感想は正直、内容はよく

理解できなかったのですが、それでも広大なアメリカ大陸を疾走する

オートバイとその映像にマッチした軽快なロックの音楽は最高でした。


この映画を見たことで旅の終りに大変な事に巻き込まれようになるとは

この時は思いもよりませんでした。


トヨタの寮には8畳の部屋に6人の同僚がいてしかもみんな年上で、

そしてほとんどの人が新潟や東北の農家のおっちゃん達だったのですが

一人だけ東京から来ていた35歳ぐらいのやや小太りの「M」という

人がいて、どういうわけだか私は「M」氏に気に入られてしまった。


「M」氏は東京で結婚して娘さんがいたのですが離婚しており、奥さんは

子供を連れて富山県でくらしているということでした。


特に娘さんに未練があったらしくここに来てからも連絡をとっていました。


6ヶ月の満期を迎える前に「もう一度嫁さんと話し合って富山で娘と一緒に

暮らしたい、今はどうなるかわからないけど、もし一緒になれたら富山へ、

荷物を送って欲しい」と私に頼んで富山に行ってしまった。


そして東北のおっちゃんたちも満期になると帰ってしまい、2ヶ月間の

延長をした自分だけになったのですが、すぐに私と同じぐらいの年齢の

「K」が来た。


この「K」は大変なロック狂で部屋にコンポーネントのステレオを持込んでは

大音響でハードロックを聞いていた。


そしてアメリカのウッドストックや日本での野外ロックコンサートを見に

行った時のことを熱っぽく私に語りかけてきた。


それまで私が持っていたレコードといえば森進一の「港町ブルース」や

藤圭子の「夢は夜ひらく」などの演歌だったのですが、毎日ロックを

聞かされているうちにレッドツェッペリンやジャニスジョプリンに

馴染んだのか、映画「イージーライダー」で流れていたステッペンウルフの

「ワイルドでいこう」などの音楽も素直に受け入れられるようになっていた。


Born To Be Wild

歌   Steppenwolf

作詞 BONFIRE MARS

作曲 BONFIRE MARS

https://www.youtube.com/watch?v=y4YxC1e7e9o

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