キメラ・シャーク
とある孤島の研究所で軍事運用を目的として開発された、人工AIを搭載された一匹の巨大なサメ。体のおよそ半分程がアンドロイド化しており、研究室と搭載されているAIの命令のみによって、動く文字通りの半生命体。
その実態は、食したものを糧として、サメという生物の限界を超えた能力を獲得する成長型キメラであった。既に、大量のトビウオとイルカを食わせたことによって、上空数千メートルまでのジャンプを獲得。
そして、案の定というべきか、いつも通りというべきか、何かしらの機器の不具合によって成長型キメラ『キメラ・シャーク』は制御不能に陥ってしまう。しかし、一時期は搭載された人工AIのおかげで被害なく過ごすことが出来た。がしかし、すぐにAIが暴走。人を襲い始めてしまう。
AIの暴走に困惑する一同に、物語を進める為の御都合主義的科学者さんが「海洋に浮かぶ無数のゴミを食した『キメラ・シャーク』が、海を汚すゴミの直接的原因である人間を襲い始めたのよ」的なことを何の根拠もないにも関わらず、核心をついてしまう(多分、序盤で死ぬ)。
多数の人間を食したことによって陸上での生活を可能にした『キメラ・シャーク』。効きもしないハンドガン片手に突撃し、結果的に全員を危険に晒すヒロイン。そして、何故か研究所に置いてある爆弾。
──研究所配属一年目の主人公の運命は如何に!?
最後は安定の爆発オチ。
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