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こんなに休んだのいつぶりだろう

リューの店で世話になるようになってから1ヶ月が経ち、怪我はすっかり良くなった。

俺はこの1ヶ月の間、ひたすらこの世界について勉強した。しかもリューが物知りで分からないことも分かるように教えてくれていたのだ。

多分こうゆう子が早く出世するのだろうな。


「リュー、怪我も良くなったし俺はそろそろここを出るよ。今までありがとな」


「別にまだここにいてもいいの。遠慮はしないで欲しいの」


「いや、そうは言っても俺はレベルも1だし。話しただろ?経験値のこと」


リューとはこの1ヶ月で、とても仲良くなった。リューは今18歳で4歳で親に捨てられたこと。それから1人でレベルを上げこの店を立ち上げたこと。本当は冒険者になりたかった事など色々話した。

もちろん俺も、経験値の事や違う世界から転移してきたということも真剣に聞いてくれた。だから俺も1人の大人としてこれ以上お世話になるわけにいかない。


「気持ちは嬉しいよ。ありがとう。でも俺も1人で生きていけるようにならないと」


そう言って部屋を出ようとするとリューに前を塞がれた。


「ここを出るなら金貨10枚払ってなの!」


初めて大きい声を出したリューに少し驚いた。いやでも、時計あげたしなぁ。


「時計の分はアキトの怪我が治った1週間前に終わってるの。だから1週間分払ってなの!」


表情読むの禁止って言ったのに。

まぁ確かにそう言われたけど。金貨10枚って新手の詐欺じゃあるまいし。そう思ったが仕方ないもう少しお世話になる事にした。


「分かったよ、でもすぐ返すのは無理だ。1週間後に更に金貨10枚とか言わないでくれよ?」


そう言うとリューは嬉しそうに顔を上げニコリと笑った。


「うんっ!約束するの!」


そしてリューは下へ降りていった。18といってもこれまで1人で生きてきたんだ。俺を兄貴くらいに思ってくれているのかななんて思う。とりあえず明日からレベル上げ再開だ。


「やってるぜ異世界」

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