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第23話 教師データ

「しかし、これはそもそも鏡越しの自撮り画像を集めるだけでも結構大変だなぁ」

佐々木が話を聞いて呟いた。

今までの議論から、どのような画像を集めればいいのか、どこにその画像が存在するのかはわかってきた。


「そうなんだよ」

僕も佐々木に言う。

どのような画像を集めればいいのかがわかって、じゃあその画像を実際に何万枚も集めるにはどうしたらいいのかというところにやっと僕たちはたどり着いた。


「これどうするんだ?ハッシュタグ?」

佐々木が僕に聞く。

佐々木は仕事がら写真SNSも使いこなしているのだろう。具体的な機能に思考を伸ばした。


「ハッシュタグってあれですよね、シャープ!」

話を聞いていた高崎くんが僕らに言う。

シャープ。つまり#のことだった。

彼女は文系かつ体育会系であまり新しいサービスについて詳しいわけではないが、この部署に移ってから色々頑張って覚えている。


「そう半角で隙間を開けてシャープで始まる文字列のことをハッシュタグといって、その単語をタグとして扱ってくれる機能のことだね」

僕は高崎くんにハッシュタグの説明をする。

コンピュータ的にはその半角とハッシュタグが大事でそれで囲まれていることによって、他の文字列とは違うものと認識することができる。


「鏡越しの自撮りしか出てこないハッシュタグがあれば、一発で終わるだろうけどなぁ」

佐々木が想像しながら喋り続ける。

しかし、なかなかそうは行かない。ハッシュタグは自由につけていいものなのでそう綺麗には行かない。


「そう、しかもそのハッシュタグの投稿が10万ぐらいあって、ノイズがなければそれで終わりだ」

僕が佐々木に言う。

ノイズと言うのは、そのハッシュタグとは違うものが入っていないと言うことだ。例えば自撮りと書いてあるハッシュタグに商品の写真が入ってないとは限らない。


「流石にそんな奇跡みたいなことは起こらないだろうなぁ」

佐々木が言う。

自由にハッシュタグを付けていい以上そう言うことにはなかなかならない。


「ということはつまり?」

高崎くんが僕たち二人に聞く。


「「半人力で教師データ集め」」

僕と佐々木が声を揃えて言う。


「それは大変ですね」

きらりちゃんを含めた周りにいた院生が呟く。そう彼らはきっと普段から手を動かしてやっているから大変さがわかるのだった。


「あははは、さすがみんな慣れているな」

僕はみんなの様子をみて笑った。

彼らの研究は人工知能を技術を大いに使ったメディアアート。今回のきらりちゃんが作っていた笑顔を認識して天使が出てくるみたいなのもそう。


「人工知能とはいっても実際にはかなりセンスだったり人の手が必要な地味な作業が続くからな」

佐々木は自分の研究のみんなをみながら言った。

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