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奴隷魔王と曲者勇者  作者: 春賀 北友
6/8

理解

「どうだった?」

 勇者は何を期待してなのか、全くわからないテンションで尋ねてきた。まるで楽しいことでもあったみたいに晴れやかな表情。

 いや、勇者はいつもこの表情だった。

 俺は何も答えずにそっとその場に胡座かいて座る。

 勇者が何を聞きたいのか分からない。分からないのに答えるのは愚かだ。

「あの人族達に対して何て思った?」

 勇者は俺の方に歩を進めながら、より詳細な質問を投げかける。

 これなら、答えられる。

 ――剣の素人だった。

 念話で伝える。

「それだけ?」

 勇者は俺の眼の前でしゃがみこみ、俺の顔を覗き込む。覗き込んでも俺の顔は認識出来ないはずなんだが。その行為に俺は少しだけ顔を仰け反らせる。

 ――何故奴らは俺を目の敵にしたのか気になった。

「へー」

 勇者は珍しそうに目を細めながら、薄い唇をへの字に曲げた。

 そしてまたニコリと笑い、自分の膝で頬杖をつく。

「先代魔王の時代にさ、暗雲の範囲が広がっただろ」

 ああ、そういうことか。

 俺は納得した。

続きは12時から投稿します。

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