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奴隷魔王と曲者勇者  作者: 春賀 北友
1/8

誓約

初心者です。拙い文章ですがよろしくお願いします。

 嘘……だろ……

 俺は自分の左手を見つめて固まる。俺の手は勇者の剣が貫通し、左胸まで真っ直ぐに伸びていた。胸の直前、薄皮一枚で止められた剣を衝撃を隠せずに見つめる。地面には真っ黒な血溜まりができている。黒い血は魔族の血だ。つまり俺の、魔王の血。

 ありったけの力を出した。

 無尽蔵な魔力を存分に注ぎ込んで、俺が持てる最大級のスキルを発揮させたのに、目の前の結果があった。

「はい、俺の勝ちー」

 まるで近所の奴らとの賭けに勝ったかの様に目の前の勇者は軽い調子で言うと、無造作に俺の手から剣を抜く。

 俺は呆然と同じくらいの身長の人族を見つめ、そして地面に記された誓約を見下ろす。俺の血溜まりなど通り越し、誓約の文面が効力を発揮して光り輝き始めた。互いの魔力を込めて作成する誓約の取り決めは、必ず施行される。つまりーー

「誓約の通り、今日から俺の奴隷な」

 勇者は、まるでそれまでの死闘などなかったかの様に屈託無く笑った。

 一瞬で頭が真っ白になる。

 そして、理解した。全てを失うのだと。王としての誇りも、抱える使命も、魔の民たちも。

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