自分の悩み事とは、些細な事だった。
自分が実際見た夢に付け足したものです。
先を考えて書いてないので、起承転結がなってないと思いますがご了承くださいm(_ _)m
「あれ?」
学校の帰り道、いつも通りの通学路を歩いていたはずだが、いつの間にか知らない所を歩いていた。
「え?」
後ろを振り向いてみると、いつもの光景が見える。…が、前を向けば知らない光景。
「ん?」
疑問府を浮かべながらも歩き進んでみると、本当にわからない所を歩いている。後ろを振り向いてみると、いつもの光景が遠ざかっていく。
「え~…」
少し怖くなったのか、戻ってみることに。
「ここは普通…」
もう一回、帰り道を歩く。
ちょうど、人が先を歩いていた。
(おっ)
あの人について行けばいいのかな。と思いながらついて行くと、先を歩いていた人がいなくなった。そして、また知らない所へ。
「……………」
ますます怖くなり、全速力で知らない所を走り抜ける。これなら抜け出せるのではないかと思いながら。
「なんでっ!」
走っても走っても、抜け出せる気配がないのだ。
「なんでだよ…」
半泣きで立ち止まり、辺りを見る。
さっきから走っても、同じ光景しかないのだ。
「意味わかんねーよ…」
今にでも涙を流して泣きそうになった時、
「あれ?なんで君はここにいるのかな?」
「へ…?」
見上げてみると、そこには女の子が立っていた。制服を着ているから、中学生か高校生なのか。小学生にしては身長が高いので、そのどちらかだろう。
「はい、手」
手を指し伸べてくれた。
「あっ…」
手を伸ばし、手を握り、立ち上がる。
「あら、私より大きかった」
「あ…ありがとう……」
「なんのなんの!男の子が泣くところ、見たくないからね」
ニコッと笑いながら言った。
「あ、そうそう。君が今ここにいるってことは、迷走中…かな?」
「迷走…?」
「そう、迷走。現実で何か、迷ってたりする?それか、何か嫌なことがあって、進めないとか」
「現実で……え、ここ現実じゃないの?」
「うん、ここは夢の中。多くの人がここに来ては、現実での悩みを解決して、楽しく暮らしているの!もちろん、現実で解決する人もいるみたい」
「へぇ…」
目を大きくしながら驚く。現実の悩みを解決できるなんて、心強い。
…けど、実際悩みがなんなのか思い出せないのだ。
「悩みって言っても…」
無理矢理思いだそうとしても、出てこない。
「わからない…」
「そっか~。自覚してないのかな?……いや、違う!この場合は予知夢かも!」
「よ、予知夢?」
「そう!未来を予測する夢。もしかしたら、現実で追い詰められたり、困ったりすることがあるかもしれないよ」
「え…」
硬直してしまった。
「まぁ、もしも現実で嫌なことがあったら、またここに来ることになるかもしれないね。その時は、私が解決してあげる」
「はぁ…」
未だに呆然とする。
「あれれ?まだわかってないようだね?要するに、君は今、現実で悩みを抱えてるか、今後悩みが出てくるかのどっちかなの」
「ほぅ…」
「で、君はその悩み事がわからないから、今後悩みが出てくるかもしれないから、気を付けてって話をしてたの」
「成る程…」
ようやく内容を理解したようだ。
「これは予知夢かもってね」
「予知夢…。それで、悩みを抱えてここに来る可能性があるってことか」
「そうそう!」
理解してすっきりしたようだ。
「じゃあ、現実で元気でね」
「あ、うん」
「バイバイ!」
女の子が手を振り、こちらも手を振った。
すると、視界がだんだんぼやけてきた。
真っ白な天井。目だけで左右を見る。自分の部屋だった。
「よいしょ…」
ゆっくりと起き上がり、伸びをする。
「なんか…夢を見てたような……」
しばらく考え込んでたが、やがて考え込んでたことも忘れ、立ち上がった。
「あ~、今日数学と国語どっちか忘れたんだった。聞かないと」
主人公の迷走とは、このことだったのか。こんな小さな事でも、悩み事に含まれるのだろうか…?