表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/10

番外編 蒼目線

番外編 蒼の心

今日は俺が話の中心らしい。まあ、それはいいとして。

最近、やたらとハプニングが多発している。相手はいつも同じ。

茶髪気味の髪をヘアゴムでサイドテールにし、ノーメイク、パッチリとした瞳、薄紅色の唇、時々かける眼鏡。身長159cmで、スタイル抜群な痩せ型寄りの普通体型。普段はサラシを巻いているものの、プライベートで会う時に見える膨らみのある胸元…。彼女の外見はこんなところだ。

名前は…涼川 杏里沙。俺の幼馴染みだ。ちなみに部活は俺と同じバスケ部。昔から可愛いとか美人なんて思ってはいたのだが、やはり同じく幼馴染みの加賀美 鈴には負けていた。彼女の外見、スタイルがいいのは当たり前だが、その学力は学年1位。性格も明るく、優しい、情に溢れており、みんなのムードメーカー的存在でもあるが、さらに凄いのはバレーボールで中学時代に全国大会優勝という実力者であるものの、みんなを見下さず、、飾らないためなのか、学年の人気ランキング1位にも選ばれている。

そんな鈴と杏里沙、俺は自宅にいる以外のほとんどの時間を共に過ごしている。まあ、杏里沙が積極的にそうしたがるから結果的にはそうなるのだが。

ざっと、人物紹介を終えたが、これから俺の心の内を暴露?する上で重要なのが、鈴もそうだが、1番は杏里沙である。

杏里沙は、俺の幼き頃の初恋の相手でもあるのだが、その思いは今も変わる事はない。なのに、あの杏里沙が襲われた事件以来、どうも昔以上に杏里沙の事が心配で心配で仕方なくなってしまった。

で、その心配が違う形になるきっかけになったのが、あの夏期オリエンテーションだ。

というのも、俺の心の変化?の始まりは朝、杏里沙の家まで杏里沙を迎えに行った時に杏里沙が当然だが、出てきた。

サイドで団子を作り、バレッタでとめた茶髪気味の髪、病弱メイク、グレーのパーカーをブラウスの上から着て、スカートを膝より高くしたスタイル…その全てが俺の好みでどストライクだったわけ。さらに朝日に照らされて、神々しく輝く姿、眠そうなとろ〜んとした瞳、寝起きの寝ぼけた声が相まって、その姿を守りたくなる健気な天使のようにしていたのだ。当然、顔は真っ赤、言葉も動きも挙動不審。つまり、さらに惚れ込んだってところだ。いつもの格好とのギャップにハートをズッキュンと撃ち抜かれたって言った方が分かりやすいかもしれない。

で、バス内での無防備すぎる可愛い寝顔に理性を抑えるのに必死になる羽目に。はあ、さらにフリスビーゴルフのアウト地域で、晃に襲われそうになったところを助け、おぶった時の香りと温もりにまた理性を抑えるのに必死になる羽目に。

ついに帰りのバスで悲劇?が!うなされている杏里沙が心配で顔をかなり近い距離で覗き込んでいたら、杏里沙が目を覚まし、起き上がろうとしてしまい、離れるのが遅れたために、事故キス…まあ、正直言って杏里沙が目を覚まさなかったら、理性が効かなくなって自分からしてたかもしれないから、ちょっとヤバいんだけどね。まさかの初キスが事故で、しかも初恋の人。もう考えただけで、頭が真っ白に…顔は恥ずかしさから真っ赤に。もう無我夢中で説得して、その場は落ち着いたけど、こっちはもう頭が混乱して次の日の朝までの記憶がぶっ飛ぶぐらい動揺したんだぜ。杏里沙はなんかそこまで気にしてない感じだったけどな。

で、少しして、杏里沙と俺が付き合ってんじゃねーか疑惑が浮上。で、体育祭の競技、ダブルダッチダッシュの練習をしてる時に、昔から縄跳びが苦手な杏里沙に声かけて、俺が杏里沙を教える事になったわけ。そんでもってその日の帰りに、杏里沙が門になかなか来ないから、探す羽目になって、見つけたと思ったら、あの事件そっくりの事が空き教室で起こってたわけ。

詳しく説明?すると、

雑魚い人達に途中襲われたが、雑魚すぎて2分ぐらいで片付いた。で、なんかいかにも悪そうな口調?の喋り声が聞こえてきて、向かったら、

「そ、う…た、すけて…」

って言う弱々しい杏里沙の声が聞こえる。状況的には好きな女の子が呼んでます。はい、ヤル気120%!で、敵が

「来ねえよ。」的なセリフ吐きます。はい、定番の正義のヒーロー登場的な感じ。で、敵倒す。雑魚すぎて相手にならない。その後杏里沙を立ち上がらせようと手を差し出すからの、立ち損ねて、俺倒れこみ、床ドン状態。しかも距離感近い!

顔多分真っ赤。とりあえず杏里沙をおぶって移動。

しばらくして帰宅。

どうよ。あまりにも短期間にハプニングありすぎだろ!ってつっこみたくなるぜ。

宣言するぜ。体育祭の日、俺杏里沙に告ります!

多分だけどな!成功するように祈ってくれたら嬉しいぜ。

じゃあなー

あ、次の投稿では元に戻るってさー

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ