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プロローグのような意味のない会話文

そんなわけでプロローグでございます


※7/3加筆しながら文全体を修正

「君達は1+1は何になると思っている?



 大抵の者は2と答えるだろう。中には捻って1+1=の記号を組み合わせて田の文字を答える者もいる。どれもこれも良く、面白い答えだ。


 まあ今はそんな禅問答はしていない。


 話を戻そう。

 1+1=2と答えるものは多数いるが、なぜ2と答えるのか。恐らく1+1はもっとも単純な計算問題として言及されている、どうせ学校で最初に2と習ったのだろう。


 一般的な学校では、加法〈+〉の意味を「合併」ととらえており、1つのあるものと1つのあるものを合わせると2つのあるものとなる……という理解をしているのだろう。


 ほかにも似たような意味として添加もあるがそこは某有名な先生が教えてくれるだろうから頼るといい。これらの言葉もそこから参考にしていたりする


 すなわちもしこれを聴く者がいるとすればそれはもう見ればわかることでとても意味のない話だ。よって私が発生している音はただの振動であり、だれも興味を示さない。だが私は今しゃべりたいのだ、故に話を戻そう。私はよく話がずれるんだ、勘弁してくれ



 ここまで加法の意味を合併としてとらえ、2としてきたが、今度は別のところに視点を移そう。とりあえず1の意味について考えようか


 先程の例は1つのあるものとすべてあるもので統一されている。だがこう考えるとどうだろう。



 『1つのあるものの半分と1つのあるものの半分を合わせて1つのあるものとなる』



 どうだ、これで1+1=1となり、2ではなくなった。だが、もちろんこれは数学として破綻している。ただの屁理屈であり田んぼの田と同じようなものだ。1つの式に1の意味を多岐に分けるとなるともうなにがなんだかわからない。


 ではもう一度ちゃんと考えてみようか。


まじめに考えると、まず注目すべきは=の部分だ。=の意味としては右辺と左辺が等しいという意味を成す。では何が等しいのか、着眼点はそこだ。


 例えば、=の意味を『右辺と左辺では2で割った余りが等しい』とする。このようにして1+1=0という式ができる。これはつまり合同式だな。合同式ではこの式は1+1≡0(mod 2)と表す。まあこのように別の式があるものを例に出さなくても、例えば豆電球に並列型に設置された電池を考えてみよう。電流が流れていれば1、流れてなければ0とする。これだと1+1=1となるね。電池が一つついていても二つ付いていても流れてる電気は一緒だから、ついでに言えば電流の総量も一緒だったはずだしね。そこらへんは少しうろ覚えなんだ、気にしないでくれ。さらにほかにも…………」


「おい、いったい誰に話している」


「……むぅ、なんだいたのか」


「無論だ。肉体のない俺はお前に依存することでしか存在できないからな」


「肉体が欲しければくれてやるのに……私にとっては作ることも容易い。そしたら自力で外に出られるし私の邪魔をすることもない」


「もう肉体なんぞ要らん、欲しいとも思わんよ。」


「まあね、だろうと思った。まあ私が肉体を作ったら絶対どこぞの主人公の影に住む吸血鬼よろしくな幼女型になるし、もう何百年もその状態だからねぇ」


「正確にはもう千年になる」


「もうそうだったのかい!? 時がたつのは早いものだな。フフ」


「ああ、まったくだ。忌々しい」


「おや、まだ忌々しいと思っていたのかい? まあ無理もないね。千年前、君の天敵である勇者が本来滅びることのない君の肉体を滅ぼしたのだから」


「まあそんなことはどうでもいい、話を戻すがだれに話していたんだ?」


「ここにいるかもしれない存在、某狂気の泥的研究者と同じようなものさ。あいつだって首長動物に向かって話していただろう? それに、ここの空間は少し不安定なところもある。もしかしたら先ほどの言葉の意味を理解できる者のもとまで聞こえた可能性もあるぞ? 天文学的確率以下だがね」


「0ではないだけましな状態か。もしかしたら夢として聞こえてくるかもしれんぞ、向こうの世界の者にとっては」


「向こうにとっては夢なんて記憶の整理によって生じる映像でしかないがな。まあ確かにこれらの声が無意識的に向こうの世界の者たちの脳に干渉して記憶の整理をするときに聞こえていくのかもな」


「クク、じゃあもしかしたらここの空間で発した声すべてが知られてるかもしれないな」


「え、じゃあプライバシーなんてあったもんじゃないね。やめてよ変態ども」


「……ん? もしかして君は女性としての恥じらいを体現しているのか?」


「当たり前じゃないか。私だって女性だよ? 性欲はすでに無くなっているといってもいいがね。性欲がないのであれば性別も関係ない気もするが


 ところでそんな質問をする君は私を誰だと思ってるんだい?」

「化け物兼変態学者」

「驚くほどの即答をありがとう。変態はいらない気がするがね」


「何を言う、外に出ずずっとここにこもって研究しているんだ。変態といわずして何を言う」


「失礼だな、外に出る必要性がないだけだ。そもそも君なんてここに引きこもっているだけじゃないか、このニートめ」


「ぬぐう……やはり肉体の入手を検討すべきなのか」


「さっきの言葉を撤回するつもりかいこの阿呆め、草を生やしそうになったよ」


「時と場合によって事情は変化するものなのだよ、あと草を生やしても俺には伝わらないだろう」


「ところでここに幼女型の肉体があるのだがどうする?」


「幼女体型を推すな、ロリコンかお前は」


「失礼な 私はロリコンでもある、愛でたい」


「俺にとってはどこも目出度くない、というか中身が俺の幼女ってお前は愛でられるのか?」


「君が何もしゃべらなければどうということではない……いや、やっぱ想像したら無理だった」


「まあいい、自分で作るとしよう」


「本来の体は作るなよ? そうすれば私は君の体を駆除しなくてはならないからな」


「ああわかった」


「ふむ……ここに閉じこもってから実に長い期間がたったな


 久しぶりに外に出るか?」


「どっちでもいい、いつでも肉体は作れるからな」


「OK、じゃあ行こうか」

需要があれば続く

まあこれを見ただけでどういう物語かわかる者はいないと思いますけどね(笑)

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