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詩集

赤ん坊ひとり残して

作者: 立春


赤ん坊ひとり残して


この赤ん坊をひとり残して

女は死んでしまったのかい

それとも ただ 逃げ出したのか


この赤ん坊ひとり残して

まだ大人にもなりきれないのに

決められていく この子どもは

痛いほど恐ろしく

苦しいほどに淋しい

知らぬ間に 決めてしまう前に

はやくこの子を


まだ 大人にもなりきれず

何者にもなっていないのに

残されて 残していった


赤ん坊ひとり 見ることすら出来ず


去ってゆくのは私

去ってゆくのは女


残される赤ん坊は

やはり ただひとり

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