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片手の騎士と・・・  作者: 微々七巣
魔法の義手編
10/27

第九話片手の騎士と三人部屋と・・・

更新しました。

やっと精霊探索編スタートです。


ネートの協力を取り付けた一行は、その日は一旦解散して次の休日に詳しい話しをする事にした。

二日後の休日。男子寮のギンロウの部屋に皆が集まっていた。

「ドボール山へは徒歩で片道半日程かかる。精霊が直ぐに見つかるとは限らないし、精霊自体がいない

 可能性も充分考えられる。ある程度の余裕を持って調べる時間がほしい。そこで、一週間後に

 一ヶ月の長期休暇に入る。それを利用して行こうと思っている。皆、予定は大丈夫か?」

エルスの説明と問いに対しそれぞれ

「俺は当然、問題ないな!」

「私も問題ありません。」

「拙者も問題御座らん!」

「私も大丈夫・・・。」

と返す。逆にユフィが問い返す。

「むしろ公爵家令嬢のエルスの方が、長期休暇中は忙しいのではないですか?」

そんな問いにエルスはキッパリと

「大丈夫だ!確かに長期休暇中に色々予定はあったが、全て断わった!その代わり、休みまでの一週間  はかなり忙しくなる。出発の準備などは手伝えそうも無い。すまないがユフィ、あとの事は頼んだ!」

と告げる。そんな彼女に苦笑しながらもユフィはそれに答え、

「分かりました。取り敢えず今日は大丈夫なのですか?」

と問うた。それに対しエルスは

「ああ!今日は休暇中の外出の際に学園に出す書類を書いてしまおう。

 その後に必要なものを考え、明日から準備を始めてくれ!」

と答える。そんなエルスにギンロウは

「俺の事で予定を変えちまって悪いな!忙しい様なら無理しなくてもいいんだぞ!」

と心配そうに聞く。エルスは首を横に振り

「本当に大丈夫だよ!貴様に心配されると逆に気持ち悪いよ!」

と苦笑気味に返す。そんなエルスの言い方にギンロウも吹き出しながら、

「はっ!確かにそうだな。んじゃ、とっとと書類から書いていこうか!!」

と言った。それに皆が答える。

「ああ!」

「はい。」

「うむ!」

「うん・・・。」

こうしてドボール山への向かうための準備が着々と進んでいった。


一週間後、一行はドボール山に向かい出発した。予定どうり半日ほどでドボール山近くの村に着いた。

その日は山に向かわず、疲れをいやすため村の宿で一泊し次の日から精霊探索を行うことにした。ところが、

「まさか部屋が一部屋しか空いていないとは!どうするで御座るか?」

宿屋に部屋を借りようとした所、一部屋しか空きがなかった。三人部屋だったので、ベッドは三つあった。女性陣だけならばなんとかなったが、問題は唯一の男性であるギンロウをどうするかになった。カエデの問いにギンロウは、

「俺は最悪野宿出来るからな。 部屋を出てゆけって言うならそうするぞ?」

と気楽そうに言う。それに対し皆の反応は

「済まんで御座る!そういうつもりで言ったのではないで御座るよ!」

「そうだ!そこまでする必要はない!」

「そうです!その腕では外は危険です!!」

「危ないの・・・ダメです・・・。」

と慌てて否定する。そんな様子が可笑しくて思わず笑顔になってしまうギンロウは

「んじゃ、一緒の部屋でもいいんだな?でも寝る時はどうすんだ?俺は部屋の隅でもいいけど・・・

 それとも誰か一緒のベッドで寝てくれんのか?」

皆の様子を窺いながら聞く。皆、照れながらも

「さすがに床で眠らせるのも悪いからな・・・よし、私でよければ一緒に寝てやろう!」

「いえいえ・・・ここは私が・・・。」

「いや!拙者が・・・・。」

「ううん・・・私と一緒に・・・。」

むしろ競うように一緒に寝る方を進める。少し呆れながらもギンロウは

「ベットで寝させてくれるのはありがたいんだけどよ、一緒に寝るやつにはエロい事するぜ?

 いいのか?」

と問うた。そんな問いにも少し怒りながらも肯定的な皆。

「お前って奴は本当に仕方ないな。しっかりと矯正しなければな!!」

「そうですね!ここでしっかり矯正しましょう!」

「せ、拙者は別に今のままでもよろしいので御座るが・・・。」

「私も・・・。」

そんなみんなの態度に少し考える様子のギンロウ。そして何か思いついて様子で

「んじゃ、みんなで寝るか!ベット三つをくっつければ全員で寝れるぐらいの広さになるだろう?」

と提案する。その提案に皆少し納得いってない様子だったが

「う~ん・・・まあ、このまま揉めるよりはいいか。」

「そうですね。そうするのがベストかもしれません。」

「うむ!拙者も問題御座らん!」

「私もそれでいいよ・・・。」

と、取り敢えず受け入れたようだった。


そして、就寝時。

「あ・・・こ、こら、まだ布団に入った、あん・・・ばかりだろ、ん・・・。」

「んん・・・そんな、大た、ん、すぎです・・・もう・・・。」

「も、ん、もっと・・・好きにして、あ・・・いいで御座・・・るん・・・。」

「あ、んん・・・も、もっとゆっく、ん、りして・・・くださ、あん、い・・・。」

片手ながら皆の胸を揉むためベッド内を縦横無尽に動くギンロウとそれを受け入れる

彼女たちの姿があった。その後三時間、エルスに「いい加減にしてろ!」と殴られ

無理やり眠りにつかされるまで、彼女たちの胸の感触を楽しむギンロウだった。

次回、精霊登場予定です。

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