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#9


なぜ、私は今あの男の家にいるのでしょうか?


あの後、西拓也と自己紹介をされ無理矢理彼の家に入れられた。


「両親たちは?」


「・・・いない」


親のいないところで遊んでるってことか・・・。


まあ、私も家に親いないんだけどね。


でもそれを言っちゃうと隆ちゃんと二人暮らししてることばれちゃうから・・・。


「ねえ、なんのつもり?私を家に入れてどうするの?」


そう聞くと彼は私をベッドに押し倒してきた。


「ヤる?」


「・・・ふざけないで」


真顔でいう。だってキュンともしない。顔も真っ赤にならない。


だって、こんなことされてなるのは・・・きっと隆ちゃんだけ。


でも、そうやって反抗したのがいけなかったのかな?


彼が無理矢理私にキスしてきたんだ。もちろん私は拒絶した。


気持ち・・・悪い・・・!


「いや!」


「もしかしてファーストキスだった?」


うん、図星。だってね、あの時付き合ってキスされそうになって気持ち悪くなって・・・。


だからキス直前で別れて・・・。自分からしたいって思った人と付き合うって決めて。


でも全部台無しになった。この人のせいで・・・。


「あんたさ、絶対本気で恋できないよねー。はっきり言ってそんな考えだと一生できないよ」


口調は強気でも心は震えてる。怖い。


「じゃあ、お前が本気の恋っていうのを教えてよ」


・・・はあ?!


すると彼は私の首に顔を埋めた。チクッとして私は「気持ち悪い!」って叫んだんだ。


手と足を使って抵抗する。でも怖くて力が入らない。


─ピーンポーンピンポンピンピンピンポーン─


・・・え、何?ピンポン連打しすぎ。


「チッ」


 ガチャッ


え?開けちゃったよ?ってか誰?こんなところ見られたら勘違いされるじゃん。


もしかして美人彼女!?


 ガチャ


「美咲!」


ジワジワと涙が出てきて・・・。ドラマみたいだと思ったんだ。


襲われそうになったところをヒーローが助けてくれる、そんなドラマ。


「・・・隆ちゃん」


「せんせー、不法侵入は止して下さい。俺ら、今めっちゃいいところだったんですけど~」


「嘘付け」


隆ちゃんの顔・・・すっごいこの男睨んでる。こんな顔、初めて見た。


「どうして先生がここに来る必要があるんですか?美咲と何の関係が?」


「美咲は・・・俺の女だから」


・・・は?



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