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#19


目が覚めると隣には愛しの隆ちゃんがいて・・・。


「やっぱり・・・かっこいい・・・、どうやったらこんな美形が出来上がるの?」


なんて独り言を言っていると隆ちゃんの目がパッと開いて、抱きしめられた。


「きゃっ」


「見すぎ」


「だってかっこいいんだもん」


隆ちゃんの胸の中で言う私。顔を真っ赤にして、まだ夢みたいで。


「なあ、美咲はいつから俺のこと好きだったわけ?」


いきなり聞かれた質問。単刀直入すぎませんか?


「えっとね、隆ちゃんがうちに来ていつの間にか・・・みたいな。隆ちゃんは?」


「俺は、そのずっと前くらいから」


「・・・は?」


間抜けな声を出したうえに反射的に隆ちゃんの顔を見ようとするとすごく近くて・・・。


キス・・・できそう。


そう思った途端、隆ちゃんが私の顔をみて笑った。


「キスしたいとか思った?」


なんて図星のこというから私は顔を真っ赤にすることしかできなくて。


「だってそのくらいの距離だったんだもん・・・」


そういって隆ちゃんのほうを見るとね、先取りされてる。


・・・ずるいよ?隆ちゃん。


不意打ちキス。


「隆ちゃんだって思ってたんじゃん!」


なんて言いながらもニヤついてしまって・・・


だって嬉しいんだもん。私、ひとつ夢が叶ったんだよ?


・・・嬉しいに決まってるじゃん。


 私たちは旅館でて、その間私はずっとドキドキさせられて。


車の中でもドキドキは止まらない。


でも隆ちゃんが気になって寝れなかった分が残っていて、私は眠ってしまった。


とても幸せな夢を見て、ピンク色に染まった世界。


隆ちゃんに・・・キスされる夢。


「・・・き!・・・美咲!」


「・・・ん?」


一気に現実に戻る。


「ついたぞ」


車の前には家があって・・・。


でもね、私と隆ちゃんが両想いなのは事実なんだよ?


私、本当に隆ちゃんが好き・・・。




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