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夜明けの疾走  作者: 村松康弘
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アパートの近くのコンビニでハイライトを2箱・カップヌードルを2個・歯ブラシとサントリーREDを買った。


大音量で掛けていた「SPOONFUL」のボリュームを下げて、駐車場にクルマを停める。


袋を提げて部屋のドアノブを回してみる、施錠してあったからポケットから予備鍵を出して開ける。


・・・部屋は薄暗くトシはいなかった。


置いていった鍵は郵便受けに入っていた。





汚れたツナギを洗濯機に放り込み、その場で着ているものを全て脱いで一緒に放り込む。


そのまま風呂場のドアを開けてシャワーを捻る。


ユニットバスは湯舟の形をしてはいるが、湯を溜めて浸かる気にはならない。


トイレとの仕切りのビニールのカーテンを湯舟の内側に垂らしこみ、シャワーを浴びる。





素っ裸で6畳の部屋に入ると、布団は畳まれていた。


朝メモしたシワクチャの紙はそのまま、灰皿に俺と違う消し方のハイライトが一本。


・・・ヤカンで湯を沸かし、2個のカップヌードルの蓋を開けて湯を注ぐ。


テレビをつけて2個のカップヌードルを食う。


眺めているだけのテレビの中では歌謡ショーがやっていて、若いヤツらがローラースケートを履いて踊りながら歌っていた。





・・・どうも胸の中が落ち着かない。


カップヌードルを食ってカーペットにケツ下ろして、どうでもいいテレビ見てる自分の身体と心は別のところに在るような気がして、どうにも落ち着かない。


俺は2個目のカップヌードルに箸を突っ込み、ジーンズを履いて夜の街へとクルマを走らせた。




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