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メスガキ女神と異世界生活!  作者: ぱすたん
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第二章2 可愛い女神と暴力男

俺は女神の案内でギルドに向かっていた。


「いい? 私は女神なの。崇拝すべき存在」


「へぇ」


「女神は神様なの。絶対に傷つけちゃだめ」


「はあ」


「わかった? 暴力男」


「わかりました、女神様」


「それじゃあ、聞きますけど」


「なによ」


「女神様がスキルデータで遊ぶのは職権濫用では?」


「……いいのよ」


「親御さんに報告しておきます」


「な、なんでよ! わかったから、もうしないから!」


「仕方ないですね」


「うぅ」


「まあ、お相子ってことで忘れましょ」


「わかったわ」





ギルドに到着した。

ずいぶんと立派な建物だ。


「いい? もう一度、あなたが転生した理由を説明するね」


俺、佐藤 遥斗は案の定トラックにひかて死亡。

その死に様を憐れに思った女神たちが、俺を転生させた。

本来は、記憶をリセットして転生させる。

しかし、俺は手違いで記憶が残ったまま転生。

そのため、このガキンチョを監視につけた、ということらしい。


「私の使命はあなたが転生者だってバレないようにすること。バレたらこの世界の秩序が乱れるの。最悪、時空ごとぐちゃぐちゃになる」


女神は俺を指差す。


「だから、あなたも十分気をつけて。バレたらあなたの存在も消えてしまうわ」


ひぃ!恐ろしい!


「気をつけますっ」


「よろしい」





「そして、スキルについてだけど……」


女神はちょこんと頭を下げる。


「さっきは、その、悪かったわ」


……。

ちゃんと謝れる、良い子じゃないか。


「いいよ、もう過ぎたことだし」


俺も頭を下げる。


「こちらこそ、手をあげてごめん」


「それについては許さないわ」


……。

……。

落ち着け、俺。

落ち着くんだ。

あんがーまねーじめんとってやつで……。


「次、生意気なこと言ったらアッパーカットな」


ああ、落ち着けなかった。


「ふん、好きにしなさい」




〜〜〜〜〜〜〜


「それじゃあ、早速この世界のスキルについて説明するわ」


「お願いします」


「まず、魔法はある」


「よしっ」


「火炎魔法、水魔法など……あげ出したらキリがないわ」


「ちなみに、この世界では、魔術師の使う魔法は魔術と呼ばれるの。操られた魔法が魔術ってことね。覚えておきなさい」


ほうほう。


リリアが右手に小さな炎を灯らせる。


「そして『魔術スキル』というものがあるの。それらの魔術を使えるようにするスキルね」


「『魔術スキル』は『火炎魔術スキル』とか、『水魔術スキル』など、属性ごとに分かれているの」


ほお。


「そして、この世界では、生まれた時点使える魔術が決まるの」


リリアの右手の小さな炎が、くるっと回転して、大きな水滴になる。


「それと、複数属性の魔術を使える人なんてそうそういないわ。基本的に一人一『魔術スキル』」


なるほど。


リリアが止まっている馬車の馬を持ち上げた。


「次は『身体能力強化スキル』。スピード上昇とか、腕力上昇とかいろいろあるわ」


「『身体能力強化スキル』は鍛錬で習得することが可能よ。もちろん持って生まれることもあるわ」


「そして、複数の『身体能力強化スキル』を習得することは可能よ」


なるほど。

『魔術スキル』とは違うのか。


「複数の『身体能力強化スキル』を合わせて持つ人は多いわ。特に熟練した冒険者に多いの」


リリアは馬を地面に降ろす。


「次はあなたの持つスキルについての説明ね」


「まず、私はあなたに好きなスキルを付与できるの。魔術スキル、身体能力強化スキル、何でも」


「え?! なんでも?!」


「なんでもよ。スキルのレベルを好きな値にすることだってできるのよ」


「マジで?」


「マジよ」


俺はその場にひざまずいて女神を崇める。


女神様ぁ!

ありがとうございます。


「ただし、好き勝手にスキルを付与できるわけじゃない」


スキルを付与するための条件があるのか。

チート能力には制約がつきものだ。

どんとこいですよ。


「お母さんの許可が必要なの」


「…………は?」


「お母さんの許可」


「……………………は?」


「お母さんの許可」


「………へ?」


「急に耳悪くなった? お、か、あ、さ、ん、の、きょ、か」


「聞こえてるよ!」


お母さんの許可……だと?

俺は目の前のガキンチョを見る。

ああ、まあ、そうですね。

必要ですよね。


「……お母さんの許可」


「あんた、バカにしてるでしょ?」


「へえ、お母さんの許可かあ」


「ほら、バカにしてる」


「まだ、ちいさいから、おかあさんに、きょか、もらわないといけないんだねえ」


「ほらぁ、バカにしてる! ぜっっったいに許さないんだから!」


「おこらないのっ。かるしうむ、たくさんとろうね」


「むきーーっっ!」


暫く仲良く喧嘩した。


「はあ、もういいわ。何とでもいえばいいわ」


「おっけ。おかあさんからのーー」


女神のドロップキックが炸裂。


「ゔぐっ」


「知ってるかしら。私、私自身のスキルも操れるの」


それはまずい。


「ごめんなさい。もうバカにしません」


「いいわよ、許してあげる」





「こんなところで道草食っていられないわ」


リリアはギルドの扉を開く。


「ついてきなさい」

次回 第一章3 「幼い女神と冒険者」は 2/3 16:00 更新予定です!

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