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僕の青春  作者: しらたま
第八章 僕の青春
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第八十三話 文の真意

少し肌寒い中、1人帰り道を歩いていた。

いつもより回り道をして帰ることにした。

なんとなく、普段は通らない公園や広場の方を回ったり。


家に着いた。

先に戻っていたふゆとお母さんが帰りを待っていた。


「おかえり。結果どうだった?」

「D組が優勝」

「そうだったんだ残念だったね」

「まあ、楽しかったからそんなに残念じゃないけど」

「よかったね。」

「何が?」

「楽しかったんでしょ?」

「うんまあ」


お母さんが言っている楽しいが合唱コンクールだけを指しているのかはわからないが。

とにかくお腹が減った。


「お腹すいた」

「まだ17時だよ?」

「でも空いた」

「じゃあ早めに用意するから先お風呂入っちゃいな」

「うん」


僕は風呂に向かった。

風呂に入るなり、合唱を熱唱した。

なんとなく覚えていた他のクラスの合唱も歌ったりと自分の世界に入っていた。


風呂から出て部屋に戻った。

ベッドに倒れ込み天井の電気を隠すように携帯を見た。


新たな通知が2件あった。

姫川さんからだった。好きな人から2件の通知より嬉しいものはないと僕は心の中で確信した。

好きな人⁉︎ 気になっているだけなはず。

勝手に思考が行きすぎてしまうこともある。


内容はと…


梵 あきのライン


姫川「合唱コンおつかれ!!」

  「彼氏と別れた!」


そう書いてあった。

僕はこの文の意味することを理解するのに数分かかった。

ただ、文の真意がわからない。

報告?でもわざわざするのか?いや、それよりなんで今?

とにかく、わからなかった。


梵 あき


梵 「今から会えますか?」


僕は答えが出なかったからか唐突な文を送ってしまった。

文化祭の熱と興奮が残っていたのかもしれない。


送信してからの僕は狭い自室で落ち着きなく歩き回っていた。

心臓の鼓動も加速していく。

一分一秒の感覚までもがおかしくなってきた。

待てよ。冷静に考えて脈絡おかしくないか。

そう思った途端急にやらかしたのではないかと焦りが生まれれた。


しかし、その焦りも束の間。

ピロロン!


ラインが鳴った。


僕はとりあえず通知の画面でメッセージが見えないように携帯の画面を薄めで見ながらロックを解除しラインを立ち上げたところまできた。


よし、準備はいいか。

別に告白したわけじゃないんだ。


姫川さんとのトークをタップした。


梵 あきのライン


姫川「会える!」

姫川「駅の近くにコンビニあるでしょ?そのコンビニの前に来て欲しい!」


と書いてあった。

ひとまず、深呼吸をした。

待ち合わせだ。なんら焦ることはない。僕はそう言い聞かせたが、僕の心臓はそんなことをまるで聞いていなく、忙しなく鼓動を続ける。


とりあえず行くしかないか…

でも一体何を話せばいいんだ。


あれほど心躍った合唱コンクールよりも僕の頭の中をうめつしているのはさっきのラインの一文だ。


ジャンパーを羽織って玄関に向かった。


「どっか行くの?」

「うん、ちょっとコンビニ」

「もうご飯できるよ?」

「すぐ戻る」

「気をつけてねー」

「うん、行ってきます」


緊張なのか空腹なのかわからないとお腹がぎゅーっと痛い。

風呂上がりにジャンパーは少し暑い。

顔周りが保温されているというか熱い気がする。

待ち合わせの場所へなるべくゆっくり向かった。


つづく

ここまで読んでいただきありがとうございます。

今後もよろしくお願い致します。

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