表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕の青春  作者: しらたま
第七章 僕の合唱コンクール
79/84

第七十九話 平和の鐘と空駆ける天馬

「私たちC組は圧倒的な強みがあるわけではありません。ただ、常に真摯に直向きに取り組める素直さがあります。今回の合唱では他のクラスよりも早くクラス練習を始めました。そんな真面目さが伝われば嬉しいです。C組の合唱曲は「」です。よろしくお願いします。」


曲が始まった。


♪〜〜〜〜〜



独特の歌い出しで始まり、とても力強い。

個人的にも嫌いではなかった。

日本を感じると言うか、埃を感じるようなそんな曲だ。


パチパチパチパチパチパチ!


会場が拍手に包まれる。

なんかどれもよく聞こえてきて優勝がどこになるのか本当にわからなくなった。


続いてはD組だ。

予行で圧倒的だった分、期待は大きい。

瀬川さんが小さな声で話しかけてきた。


「やっとD組だね。」

「はい、期待の」

「さきは指揮うまいよねー。表現力?みたいな」

「そうなんですよね、ただリズムをとっているだけじゃないというか。まるで荒波を操っているような。」

「梵くん、なんか嬉しそうだね」

「え、そうですか?」

「いいことあるかもね」

「なんのこと?」

「あ!もう、始まるよ」


ブーーーーー!


ブザーがなり幕が開いた。


「私たちD組は個性豊かな生徒が多く、まとめるのも大変でした。でもその分、まとまった時の爆発力がすごいのが強みです。D組の合唱曲は「空駆ける天馬」です。難しい曲ですが一生懸命練習しました。よろしくお願いします。」


パチパチパチパチパチパチ!


姫川さんが指揮者のポジションに立った。

なんかもうそれだけでオーラが違うような気がした。

純粋に姫川さんのパフォーマンスが気になった。


構えた。


♪〜〜〜〜〜


伴奏がリズムよく始まった。

指揮を振る姫川さんの腕使い?というか、しなやかさが美しかった。

指先までも洗練されているように僕には見えた。


♪〜〜〜〜〜


歌詞が独特で正直、意味自体はよくわからない。

曲はあっという間に終盤に。

この曲は終盤に見せ場があり、聞いている側の一人として楽しみだった。

曲の静かなパートから一気に盛り上がるパートへ。


♪〜〜〜〜〜


最後、一番盛り上がるパートからの曲の締め方が最高にかっこいい!

曲と同時に高レベルな指揮がさらに際立つ。

一体どうやって左右の手に別々の動きをさせているのか僕の頭では追いつかない。

曲は終わりまで見事に決まり、会場が今までで一番大きな拍手に包まれた。

見にきていた2.3年生もその出来には驚いている様子。


パチパチパチパチパチパチパチパチパチ!


これで1年生の合唱が全て終了。


「以上で1年生の合唱を終了致します。休憩の後は2年生の合唱です。開始までしばらくお待ちください。」


放送が終わり、溜めていた感想を解放するように生徒は合唱の話題で賑わっていた。

もちろん、僕もそのうちの一人だった。

合唱を見に来ていた外部の人たちも続々と退場していった。

そう言えば、母さんたちはどこにいたんだろう。バタバタしていて忘れていた。

母さんたちにもあれ見られていたのか…


その後、2年生の合唱をそのまま見るために残る生徒もいれば、本校舎の出店を回る人もいた。


一方、僕はというと、圧倒的カオスな状態となっていた…。


つづく

ここまで読んでいただきありがとうございます。

今後もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ