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僕の青春  作者: しらたま
第七章 僕の合唱コンクール
78/84

第七十八話 きみにとどけよう

合わせてB組の合唱曲「きみにとどけよう」を聞いてもらえればとおもいます!

はじまる・・・

僕たちのB組の最後の「きみにとどけよう」が…


♪~~~〜〜


ピアノの前奏が始まった。

そうだ。この出だしが好きで選曲したんだっけ。


この曲の出だしはしばらく女子のみのパート。

何も知らなかった担任の月島先生が最初の方、男子に歌うように注意とかしてたな。

いろんなことを思い出しているうちに男子パートの歌い出しとなった。


♪〜〜〜〜〜


いっぱい練習したからか不思議と歌い始めたら、いつもよりも声が出た。

他のみんなも多分そうでA組が良かったのはこういうことだったのか。


♪〜〜〜〜〜


終盤に行くにつれて名残惜しさが込み上げてくる。

指揮を振るきららさんの涙なのか汗なのかわからないが、照明で光ってキラキラと輝いているように見えた。

そして僕はこの曲を誰に届けたいんだろう…


♪〜〜〜〜〜


パチパチパチパチパチパチ!


曲が終わった。

やり切った…


舞台を後にした。

席に着くまで、興奮は醒めなかった。

それは今までみんなで積み上げてきたものを出し切った達成感と感動のようなものだった。

正直、合唱コンクールでこんな気持ちになるなんて思わなかった。


B組一同、着席し、ちょうど、2組終わり会場全体での休憩に入った。

各々が感想を言い合っていた。

きららさんが自分の席からこちらへと来た。


「いやー緊張したー大丈夫だった?うちの指揮」

「お疲れ!めっちゃ良かったよ!輝いてた」

「そう?良かったー。あ、そういえば、服ありがとね!」

「あ、そういえば、そうでした。」

「寒くない?むしろ暑いくらいです。」

「だよね。照明すごかったし燃えるかと思った。あ、ごめん、めっちゃ汗かいちゃった。洗って返すね」

「全然気にしないでください。むしろ自分ので申し訳ないです。」


というのも、合唱が始まる前の出来事だ。

トイレに駆けつけたというか、たまたま通りかかると服を水で洗っているきららさんとそれを手伝っているゆっちゃんを発見。

話を聞くにコスプレ喫茶で僕たちが出て行った後、ケチャップをシャツにこぼしたらしくそれを洗っていたらしい。

ただ、なかなか落ちずに苦戦していたと。ゆっちゃんは諦めるように言ってたんだけど、どうしても袖口が赤い状態で指揮者をしたくなかったらしい。

結局、学ランを着れば見えない僕のシャツをきららさんに貸して僕は下着に学ランで歌っていたという訳だ。

何はともあれ無事終わって良かった。


「ゆっちゃんもお疲れ」

「終わっちゃったね。なんかもう少し寂しい」

「そうだよね。わかる。」

「ゆかち、きらら、ちょっと何か言うことあるんじゃない?」


全然怒ってなさそうな顔で瀬川さんが二人に声をかけた。

瀬川さんが怒るところなんて想像できない。


「いやー、ごめんごめん!助かりました」


手を合わせる、ゆっちゃんときららさん


「まあ、結果無事に終わったしね。」


三人は詳細を説明しながら何やら盛り上がっていた。


「後半はC組の合唱からです。C組の生徒は生徒待機場所まで来てください。」


アナウンスが鳴った。

これから後半戦か。

まああとは聞くだけだから、気は楽だ。


ちょうど横を移動中の平井が通りかかった。


「お、平井。頑張って」

「ちょっと今から平和にしてくるわ」

「ハハッ任せた」

「おう、じゃまた」


相変わらず能天気な平井に安心を覚えた。

隣にいた瀬川さんは会話に入ってこなかったな。


「次C組ですね」

「そうだけど、どうしたの?」

「いや、楽しみそうだったもんで」

「あーそうじゃん、なんでそう思うの?教えて」

「それは平和が好きそう?だからですかね。」

「何それ?」


ブーーーー!


ブザーが鳴った。


つづく

ここまで読んでいただきありがとうございます。

今後もよろしくお願いします。

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