表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕の青春  作者: しらたま
第七章 僕の合唱コンクール
76/84

第七十六話 A組の合唱

いよいよ合唱コンクール開始です。

是非、YouTube等で合唱曲も合わせて聞いていただければと思います。


会場内の電灯は消え、照明に照らされた舞台に注目が集まっている。

ちょうど今、幕の裏でA組の生徒が位置についているのだろう。

この何かが始まるまでの感じが僕は結構好きだ。


「B組でいない人いない?」


ゆっちゃんが小声でみんなに確認をした。

それぞれ周りを見渡し多分大丈夫そうだという雰囲気。

なんとも曖昧な確認だがそれは置いておいてA組がどんな感じに仕上げてきたか気になってしょうがない。

話しかけてきたのは瀬川さん。

瀬川さんは出席番号が僕の前なのでこういう時に隣になることが多い。


「梵くん、いよいよだね」

「そうだね。他のクラスのもたのしみだわ。特にD組!」

「ほー。さき、いるもんね」

「別にそういう意味じゃ…」

「うちはたのしみだな。さきの指揮者」

「あ、指揮者のことか」

「なんのことだと思ったの?」


まともな委員長キャラかと思ってたけど瀬川さんもそっちタイプなのか。

普通に勘繰りすぎか?わかんない。


「…えーと、瀬川さんはC組が楽しみそうですね」

「C組?な、なんで?」

「それはまあ」

「ちょっと、言ってよ。気になるじゃん!」

「あっそろそろ始まります」


ブーーー!


開始のブザーが鳴った。

ゴージャスな少し暗めな赤の幕が左右に開いていく。


壇上にはA組の生徒がもじもじしながら、立っていた。

スポットライトがガンガンに照らしているからか輝いているようにも見えた。

実際あそこに立ったら緊張しそうだな。


「私たちA組は元気が取り柄です。度々、先生方にはご迷惑をおかけすることもありますが、今日はその元気を歌に変えて皆様に届けます!1年A組は「怪獣のバラード」です。よろしくお願いします!」


A組の代表からの挨拶が終わり、拍手が鳴り響く。


パチパチパチ。


伴走者、指揮者が所定の位置に着くと同時に拍手も収まっていった。

始まる前の静けさが見ている僕たちにも緊張感を伝えた。

指揮者が構え、生徒は足を開いた。


爽快なピアノと共にA組の合唱曲「怪獣のバラード」が始まった。



♪~~~〜〜



曲が終わった。


パチパチパチパチパチパチ!


予想外の完成度に息をのんだ。

A組の男子がここまでまじめに歌うとは正直、思っていなかった。

特にA組は荒木とかやんちゃな奴ばかりだったから、背景を知っている一生徒の僕からすると少し感動してしまった。

歌詞も相まって余計よく聞こえた。

改めて合唱の良さに気付いたというか、みんなで何かを成し遂げるということが人のすごいことだって思った。


「梵くん、そろそろいかないとだよ」

「あ。瀬川さん、ありがとう」

「A組結構よかったね!」

「うん」


少し感慨にふけっていたが、次は僕たちB組の出番だ。

舞台裏の生徒待機場所へ向かった。

待機場に集まったB組の生徒はみなソワソワして止まっていられないような感じだった。

みんなヒソヒソとA組の合唱の感想やら、今の心情を話していた。

こういう時、妙に冷静に人間観察をしたりしてしまう。


「ではB組の指揮者と伴走者の方、先に準備をお願いします。」


舞台裏を管理する先輩が指示を出した。

あれ?全然出てこない。

あたりを見渡したけどいなくね?…。

焦った僕は瀬川さんにすぐさま聞いた。


「瀬川さん!あの二人いないんだけど」


やっぱりかと言わんばかりの顔で瀬川さんは答えた…


つづく

ここまで読んでいただきありがとうございます。

今後もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ