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僕の青春  作者: しらたま
第七章 僕の合唱コンクール
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第六十六話 合唱コンクール予行演習

5.6限 合唱コンクール予行演習


やっぱり、体育館の天井にボールが挟まってるな〜。

それにしても運動をしていない時の体育館は異常に寒く感じる。

足先なんて凍っているんじゃないかと思う。

少しソワソワしながら、生徒たちは音楽の先生の話を聞いている。


「なんか緊張するね」

「…」


ゆっちゃんに話しかけてみたけど反応がなかった。

もしかして、緊張しているのかな。


「あ、ごめん、何?」

「練習の成果を見せる時だね」

「うん…」


なんか自信がなさそうな感じ。

体育祭の時もそうだったけど平気そうで意外と本番に弱かったりする。

小学校の時にもあったな。学芸会で本番当日にやっぱり無理かもみたいなこと言って大変だったな、メインヒロイン役だったのに。その時は結局今までで一番いい演技をしていたしなんだかんだ心配したようにはならないんだけどね。


「うまくいくよ、ゆっちゃんは本番に強いから」

「そうだね。まだ本番じゃないけどね」

「あ、そうだ」


そうこうしているうちにA組の合唱が始まろうとしていた。

A組は元気な人?というか問題児が多いから、どうなんだろうか、少し心配ではある。

A組の曲は『怪獣のバラード』。なんだか、A組にピッタリな名前だな。


♪〜〜


曲が始まった。出だしからパワフルな歌い出しだ。


♪〜〜


曲が終わった。

感想としては恥ずかしがっているのか男子の声が全然聞こえなかった。

逆に女子のソプラノには声量お化けみたいな子がいてアンバランスだった。

けど、曲自体はいいテンポで良かった。

それに意外と歌詞がなんというか怪獣に感情移入してしまう。

本番には仕上げてくるのだろうか?

仕上げたらものすごくパワーのある曲なんだろうな。


続いてはB組の番だ。僕たちの曲は『きみにとどけよう』だ。

可能なら僕は届けたい、本番にね。

意外と舞台の上に上がると緊張するな。

指揮者・日下部が構え、みんな一斉に足を開いた。


♪〜〜


曲が始まった。体育館だと思った以上に声が小さく聞こえる。

教室で出している以上に声を出さないと観客席には届かないと、ここで歌って初めてわかった。

みんな同じ感想を抱いただろう。


♪〜〜


曲が終わった。

個人的にはA組よりは男子が普通に歌えていた分良かったんじゃないかな。

ゆっちゃんの伴奏も特にミスもなく完璧だったと思う。

舞台から自分たちのいたところへ戻りながら、ゆっちゃに声をかけた。


「お疲れーゆっちゃん」

「うん、お疲れーいやー緊張したー。」

「緊張してたんだ!」


と、え⁈緊張してたの?風にしておいた。


「実は女子のグループをまとめるのに夢中で全然練習できてなくて自信なかったんだよね。途中で止まったらどうしようって結構不安だった。ちょっとミスはあったけどギリセーフかな。あーよかった〜。」

「そうなんだ。それはお疲れさまだね。本番もこの調子でよろしく頼みます」


ミスあったんだ。全然わからなかった。

僕は手を合わせ祈るような仕草をした。


「うち、お地蔵さんか!」

「あーお地蔵さんや今年もよろしくお願いします。」


さらに手をすりすりした。

ゆっちゃんは気分がいいとツッコミとかボケのノリが良くなる。

これはまあ昔からかな。


「苦しゅうない」

「ん?それはなんか違くない?」

「違うか、ハハハハ!」


無事、出番は終了。B組の課題が明確になった。

純粋に声量が足りないのと歌がどんどん加速しないようにすることだ。

各々が感想を言い合っている。


ザワザワザワザワ


♪〜〜


歌い終わりの安心と余韻でザワザワしていたけど曲の始まりとともに静まり返る。

C組の出番。

ちなみにC組の曲は『HEIWAの鐘』という曲だ。


歌い出しが特殊で面白い。

廊下で聞こえた部分はここか、思い出した。

頭に残るリズムだ。


なんか正統派というかメッセージ性?を感じた。曲名に平和と入っているだけに。

C組の完成度は良くも悪くも普通といったところかな。

別に評論するほど僕は偉くはないけど。

というか個人的には銃のゲームばっかやってる平井がこの歌を歌っているのが面白くてしょうがない。

後でこれはいじれるな。


そしていよいよ、お待ちかねのD組だ。


つづく

ここまで読んでいただきありがとうございます。

今後もよろしくお願いします。

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