表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕の青春  作者: しらたま
第七章 僕の合唱コンクール
64/84

第六十四話 久しぶり僕のスーパーアーマー

なんとなく、D組の練習を横目に見ながら通り過ぎようとした時…


「やっほ」


後ろから知ってる声が聞こえた。

振り返った。


「…なんか久しぶりです、ね」

「うん、おひさ。元気?」

「はい、超げんきです」


予想外なことが起きたが、僕は少し強がってみせた。


「D組、練習やってますよ?」

「ちょっとお手洗い行ってた。それにうち指揮者だしね」

「すごい!指揮者なんですね」

「うん!B組は誰だっけ?」

「B組は日下部だよ!」

「あーあのサッカー部のキャプテンか」

「そう。日下部はなんでもできるからね」

「梵くんもできるよ。運動神経いいし」

「運動神経関係あるんですか?でも僕音痴ですよ?」

「そう?別にカラオケの時よかったよ?」

「思い出すと恥ずかしいです。指揮者頑張ってください」

「うん。じゃまた!」


止まってた時間が動き出したかのようだった。

やっぱり僕は姫川さんが好きなんだ。

一人僕は胸が熱くなった。


教室に戻ると練習はすでに始まっていて、戻るのが遅かった僕はゆっちゃんに怒られた。

ゆっちゃんは伴奏に決まったらしく、歌の練習には参加しなくてもいいのに人一倍張り切っている。

ピアノが弾けたのは知っていたけど伴奏するほどなのか。

相変わらずパワフルな彼女に僕は感心した。

気分が浮き足立っていた僕はいつもより声を張り上げたいた。

だけど歌詞を度々間違えるので恥ずかしい思いをした。


それでも構わないほど今日の僕はスーパーアーマーだった。

久しぶり僕のスーパーアーマー!

と心の中でつぶやいた。


「キモいッ」

「え?なにが?」

「なんかキモい」

「ひどッ!」


心の中でやったつもりだったけど、無意識のうちに浮ついた顔になっていたのかもしれない。

熱い。熱い。

きららさんにグサッと言葉の棘を刺された。

勘が鋭い子だ。


合唱の練習後終わった。


今日はこのまま帰れるので、終わった瞬間のテンションの上がり方が半端ない。

そうそう、C組に行こうとしたのは実は放課後は友達の家で一緒にゲームをする約束をしていたから、その確認だった。

楽しみでしょうがない。

僕はとっとと教室を飛び出し、再びC組へと向かった。

C組も練習は終わっており、自分のクラスと同様にガヤガヤしていた。

他のクラスのガヤガヤってなんか自分のクラスと違って入りづらいというかアウェーなんだよな。

少し自信なさげな感じでC組に侵入した。


「失礼しますー」


誰にも聞こえない声でなぜか断りを入れた。


「平井!今日何時からいいの?」

「お、梵じゃん。いいよ何時でも!」

「帰ったらすぐ行くわ」

「オッケー」

「じゃあダッシュで帰るわ」

「んじゃ後で」


僕は同じ野球部の平井に確認の後、下駄箱まで急足で向かった。

下駄箱は帰る人で混み合っていた。


「どしたん?ルンルンじゃん」

「そう?」

「なんかいいことあったな、これは」

「あー部活がないから?かな」

「なるほどね。それは嬉しいね」


話しかけてきたのは先ほどまでは鬼教官だったゆっちゃんだった。


「ご機嫌治ったんだね?」

「ご機嫌?」

「なんかずっと最近暗かったから」

「やっぱり?なんか他の人にもそんなこと言われた」

「他に人?まあ元気ならいいや」

「うん!じゃお疲れ!」

「お疲れ〜」


なんか周りに心配かけていたのかな。

しっかりしないとな。もう恐れるものはない。

今の僕は情緒が上振れているというか、スーパーアーマー発動中なんだ。


つづく

ここまで読んでいただきありがとうございます。

今後もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ