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僕の青春  作者: しらたま
第七章 僕の合唱コンクール
63/84

第六十三話 僕は一度戻ることにした。

放課後 部活中


僕はあの日以来、部活の練習に真剣に打ち込んでいた。その成果もあって打率がかなり上がったと思う。

少し前までなら見逃すか打ち損じていたコースをヒットにできる術を身につけた。

2年生が少ないのもあって僕は6番打者を担っており、このままいけば秋の大会の背番号は一桁代をもらえそうだ。

そして、渡辺はというと持ち前の運動能力と球技がやっと結びついてきて、最近では1番、2番を打っていたりする。一番でかいのはあまりにもバッティングが下手すぎたために左打ちに変えたことだ。

そのおかげで飛躍的な成長を遂げた。

仮に内野ゴロになってしまったとしても内野安打にしたりと足を使ったプレーがチームに貢献している。


秋大会も始まるので少し気合が入ってきた。やっぱり自分が主戦力として出るようになると楽しい。

ただ、一つだけ嫌なことがあった。

それは体力作りだ。冬に近づくにつれて練習終わりにランニングが行われる日が増える。

それは暗くなる時間が早いためだ。暗くなってからのノックははもう射撃に近く、直前でボールが見えてくる。

案外スリルがあって、嫌いではないが。

ランニングは隊列を組んで走らなければならず、これが本当にきつい。

おまけに最後は全力疾走の競争だ。競走に参加するかは個人の判断に委ねられている。

何が目標なのかは全くわからないが僕はここで、毎回全力で勝ちに行く。

変なスイッチ的なやつ?

でも結局いつも2年生の先輩二人に負けてしまう。

一年生の中では一番だ。

いつかは一番になりたいな。


数日後 放課後


今日はめずらしく顧問の都合で部活が休み。だけど、こういう時に限って合唱の練習があったりするのだ。

合唱練習の進捗は、現状、パート練習を行い最後に合わせるというところまでいっている。

歌詞もみんな覚えてきてもう少ししたらCDのガイドなしで歌おうという感じだ。

男子のパート練習はひどいもので真面目にやろうとしている人があまりにも少ない。

なんなら、下品な言葉に聞こえる箇所を替え歌のように歌って騒いでいる。

いつまで経っても子どもっぽいと言われても仕方ないな、これは。

日下部もまとめるだけで一苦労している。申し訳ないが僕に手伝えるほど勇気はない。

結局、女子が来て怒られる流れをもう、かれこれ5回くらいしている。


「日下部、ちょっとC組いってくるわ」

「オッケー練習までには戻るように」

「あいよ」


僕は小休憩のタイミングでC組の野球部の友達に用があったので上の階へ向かった。

他のクラスも合唱の練習に励んでいる。

違う合唱曲が聞こえてきて廊下は不思議な感じになってる。

上の階に着いた。

ふと思った。

あの日以来、姫川さんとは全く話していないな。

いつも通りにとはいったけど、やっぱり気まずくて…なんて話しかけたらいいか分からない…

そう考えれば考えるほど、普通に接していた今までの日々が輝いているように見えた…

このことを考えると少し鬱になる。

このまま離れていってしまうのが寂しくて…


C組の前についた。絶賛練習中でドアを開けられない。

どうしようか歌が終わるまで待つか、モタモタしていると練習始まっちゃうしな。

こういう時の自分の優柔不断具合が嫌いだ。

なんか、どうしようか散々迷った挙句結局何もしないみたいな選択をしてしまう。

まあ、実際大した用事ではないし、いっか。

僕は一度戻ることにした。


なんとなく、D組の練習を横目に見ながら通り過ぎようとした時…


つづく

ここまで読んでいただきありがとうございます。

今後もよろしくお願いします。

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