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僕の青春  作者: しらたま
第六章 僕の秋
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第六十話 今日はもうおやすみなさい…

その瞬間先ほどまでの眠気は吹き飛び、心臓の鼓動が加速し始めた。


ドクンッ!ドクンッ!


梵 あきのライン


姫川「ごめん…」


通知の文字頭にまず見えたのはごめんの文字だった。

このまま見ない方が良いまである。

僕は震えながら通知をタップして開いた。

この時点ではまだスマホは机に置いてあるままで依然として薄目をキープしている。

スマホを手に取れば、全文を読むことになる。


スマホ手に取った。その後目を閉じ、ゆっくりと自分の顔の前まで持ってきた。


あとは目を開くだけ…。


ゆっくりと目をあけていった…


梵 あきのライン


姫川「ごめん、遅くなった!さっきのことだけどラインだと上手く言えないから電話でもいいかな?ちょっと遅いけど今から大丈夫?」


という内容だった。結論から言うとまだ何も答えは得ていない。安堵の気持ちと不安の気持ちが半分半分といったところ。


梵 あきのライン


梵 「うん。大丈夫!」


僕はラインを返した。つまりこのあといつ電話がかかってきてもおかしくない。


テレレ、レレレレン!


間髪入れずに着信音が鳴った。

静かな部屋に鳴り響く着信音に心臓がびくついた。

たとえ分かっていても、これにびっくりしない人はいないと思う。


ポチッ!


通話中


姫川「もしもし?」

梵 「もしもし、梵です」

姫川「あ、梵くん、ごめんね。遅くに」

梵 「いえ、全然大丈夫です。」


姫川さんの声を電話越しで聞くのはやっぱり癒される。直接話すのとはまたちょっと違った良さがある。


姫川「よかった…で…本題だよね…」

梵 「ハイ…………。」


正直、いつものような雑談を重ねて終わりたい…。

飛び出そうなほど脈を打つ心臓のせいでかすれた声しか出せなかった。


姫川「最初に言わなくちゃいけないことがあるんだけど、うち実は今、付き合ってる彼氏がいるんだ。だから梵くんの気持ちには応えられない。ごめんなさい。でもすごく嬉しかった。ここ最近楽しくてそこにはいつも梵くんやゆかちがいたし大切な友達なのは間違いない。だからうちのわがままかもしれないけど梵くんがよかったらこれからも仲良くしたいと思ってる。」


この時、僕の脳内での処理速度は最低だったと思う。単語一つ一つもはや意味が分析するのに時間がかかった。まるで英語のリスニングを聞いているかのようだった。ただリスニングと違うのは内容が全て僕に関わることだと言うこと。それは非常に残酷なことだった。


梵 「………僕の方こそ急にすみません。これからも仲良くしたいです。」

姫川「よかった。難しいかもしれないけどいつも通りでいてくれたら嬉しい。もちろん今日のことは誰にも言わないよ」

梵 「ありがとうございます。また明日からよろしくお願いします。」

姫川「うん、よろしく。じゃあまた。おやすみ」

梵 「はい、おやすみなさい」


テロロン!


通話終了


電話が終わった。

ここで初めて情報の整理が始まった。

姫川さんには彼氏がいて、僕は知らなかった。と言うよりも知ろうとすらしなかった。

姫川さんに既に彼氏がいる想定をなぜか全くしていなかった。

よく考えれば姫川さんなら全然あり得る話だった。

というかいつから彼氏がいたのか?そして誰なのか?フォークダンスの人?

もう本当は聞きたいことで僕の頭は溢れかえっていた。

そして、頭の真ん中にポツンと一つの事実が仁王立ちしていた。


人生で初めて告白し振られた、と言うこと。


この事実はいつまで僕の頭の玉座に居座り続けるのか不安で仕方がない。

明日からの学校生活あーは言ったけど、どういう顔をしていればいいかわからない。


僕の青春は終わったのだろうか…


今日はもうおやすみなさい…


つづく

ここまで読んでいただきありがとうございます。

今後もよろしくお願いします。

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