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僕の青春  作者: しらたま
第五章 僕の移動教室
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第五十一話 似てないよ、真逆だろ

「それってどういう意味?」


「んーー……」


さきちゃが言葉に詰まっていると…。


「遅い!」


戻ってきたきららさんがタイミング悪く?現れた。


「何してんのよ、暇なんだけど」

「あ、ごめん。」


遅かったからじゃなくて暇だから怒られてんの?


「ほら、いくよ」


僕は連行された。

前にも同じようなことがあったような。


班のみんなのところへ戻るとすでにある程度下準備を終えており、野菜待ちだったようだ。


「ごめん、遅くなった」

「んーん、ちょうど準備できたとこだったし」


瀬川さんのエプロン姿はもはやママに近い。

野菜を食べやすい大きさに切っていくのだが、皮を剥いたりじゃがいもの芽?を取り除いたりと、とにかく瀬川さんは手際がいい。

これは普段もやっていそうだ。

きっといいお嫁さんになる。


「うん。いいお嫁さんになりそうだ」


隣で同じことは考えていたのはきららさん。僕たちは飯盒の火の見張りをしていた。

まあ、正確にはきららさんが余計なことしないように見張っていた。

様子を見に日下部がやってきた。


「火、大丈夫そう?」

「うん大丈夫だと思う」

「なんか2人似てるね」

「似てる?僕ときららさんが?」

「うん」

「似てないよ、真逆だろ」

「そうかな?似てると思ったけど」


きららさんが反応した。


「まあ同じだけど陰と陽みたいな?」

「誰が陰だ」

「自分で言ってんじゃん。うちは何も言ってないもん」


僕はすぐにツッコミを入れたが、ぶっちゃけ属性だと陰だと思う。


「ほら、似てんじゃん。」


確かに謎に気が合うと言うか意思疎通できることはある


「まあ、歳が近い妹みたいな?」

「キモッ」


遠慮のかけらもない彼女の発言に毎回を抉られる。

同級生からのキモッは妹から言われるのとはわけが違う。


「うそうそ。ごめんて」

「はい」


プシュー!


ちょうど、飯盒の白米が炊き上がったようだ。

きららさんが飯盒に触れようとしたが…


「待って、これめっちゃ熱いから僕やるよ」

「そう」


僕が飯盒をみんなのいる方へ運んだ。。珍しく素直に聞いてくれた?みたい。

色々と支度が終わり後はカレーが出来上がるのを待つだけとなった。


「やっぱり、瀬川さんがいると早いね。普段もやってるの?」

「うん、うち共働きだし弟たちもいるし」

「そうなんだね。もうお母さんみたいですごいね。」


日下部と瀬川さんが話している。

2人が結婚したら、順風満帆な暮らしで幸せを築いているのが想像できる。


ガッシャーン。


すごい音が鳴った。

どうやら、他の班が何かを落としたみたいだ。


「ごめん」

「いいよ。とりあえず、残ってる分でどうにかなるよ」


あれは渡辺とゆっちゃん。

見る限り渡辺とゆっちゃんがカレーの入った容器を落としたようだ。

半分くらいのカレーがこぼれていた。


「ねぇ。もし、みんながよかったらうちらの班のカレー分けない?ダメかな?」


そう提案したのはきららさんだった。

僕も同じことを考えてはいたけど、きららさんが言うとは思わなかった。


「僕もそれに賛成です。結構量はあると思いますし」

「うん、そうしよう!」


みんなの同意もあってカレーをゆっちゃんと渡辺がいる班へ分けることにした。


「ゆっちゃん!僕たちの班のカレー少し分けるよ」

「え、いいの?」

「うん。困ったときはお互い様ってことで。」

「ありがと」


罪悪感の立ち込めたゆっちゃんと渡辺の顔は晴れたのがわかった。

とりあえず僕はこぼしたカレーを掃除するのを手伝った。


「ありがと」

「いやいいって、量めっちゃあるし」

「そ」

「それに提案したのはきららさんだからお礼ならきららさんに言って」

「うん」


全部の班の食事の準備が整った。

木のテーブルには山盛りのカレーはずらりと並ぶ。

ガヤガヤする中、先生のお話が始まった。

お話の最中はみんなカレー作り道中の話でいっぱいで聞いちゃいない。


「いただきます!」


つづく

ここまで読んでいただきありがとうございます。

今後もよろしくお願いします。

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