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僕の青春  作者: しらたま
第五章 僕の移動教室
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第四十五話 合図だ!

蹴伸びをしていたきららさんの足首を

ゆっちゃんが掴んだためバシャっと沈んだみたいだ。

やり返すようにきららさんとゆっちゃんが戯れあっている。

命拾いしたわけだが…。


それと同時に叫び声が聞こえた。


「あだな―――!」


合図だ!僕は戯れあっている隙に廊下へ一気に走り出した。

とにかく姫川さんを信じて駆け抜ける。


なんとか男湯のドアの前についた。

途中確かに看板があったのを確認した。さっきはなかった気がしたけど。


ガン!


ドアが開かない鍵がかかっている。

僕はドアはどんどん叩いた。


すると中にいた日下部がドアの前まで来て不思議そうな顔をしていた。

僕は身振り手振りで鍵を開けるように頼んだが、どうやら開けられないらしい。


日下部がジェスチャーで回るように僕に伝えた。

言われたままに回ってみると換気のために開けている大きな窓がありそこから男湯のなんとか侵入した。


とにかくこれでピンチを逃れたわけだが、のぼせた上に走ったせいか僕はここで意識を失っていたらしい。


気づいた時には宿舎の休憩所というか保健室的な位置付けの場所で横たわっていた。

僕が起きると優しそうな宿の管理人さんいて、臨時の保健の先生が紙コップに入ったポカリをくれた。


「お、もう大丈夫?のぼせていたみたいだけど」

「あ、はい。全然大丈夫です。ありがとうございます。」


ポカリをいただき、他の人たちはちょうど夕食の時間らしく僕も大食堂へ向かった。


ガヤガヤガヤガヤ

喋り声と食器を扱う音が聞こえてきた。

なんかすでに始まった会とかに後から参加するのは嫌だな、変に緊張するし。

僕はB組の席を探し、長机に向かう。

ご飯はバイキング式だった。


ちょうど空席が一つあり、僕の分の食事をとっておいてくれてたのかな。

僕に気づいたゆっちゃんが呼んでくれた。


「あ、あきじゃん、大丈夫?のぼせたって聞いたけど」

「あ、うん大丈夫」

「なんかまだ元気ない?」

「いや全然大丈夫」


僕はちょこんと席についた。

よくみると僕が好きなものばっかりだった。多分ゆっちゃんだな。


「ご飯ありがと、とってくれたのゆっちゃんでしょ?」

「うん。やっぱ元気ない?」

「え、なんで?」

「いや、なんとなく」


結構体力消耗したのかな。パワーが足りない気がする。


「パワーが足りない時は食べるんだ少年!」


きららさんが鼓舞をした。

よく見たらこっち側の机、女子しかいないじゃん!

急にさっきの露天風呂のことを思い出し、顔が熱くなった。


「大丈夫?顔めっちゃ赤いよ?」

「いや大丈夫」


そう言って僕はきららさんの言う通りバクバクと食事を口に放り込んだ。


「いい食べっぷりだ少年!」

「きららさんには負けませんよ!」

「おし、わっちも負けていられない!」


そう言っておかわりをとりにきららさんは言ってしまった。

相変わらず、じゃじゃうまな子


「よかった大丈夫そうだね」

「ん?うん。」


僕は口に食べ物を入れたまま答えた。


「なんかお風呂でさ、誰か叫んでたんだけどなんだったんだろ?」

「確かに!うちも聞こえた!」


「男湯の方にも聞こえた?」

「え⁉︎⁉︎⁉︎」


心当たりがありすぎて、動揺してしまった。


つづく

ここまで読んでいただきありがとうございます。

今後もよろしくお願いします。

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