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僕の青春  作者: しらたま
第三章 僕の夏休み
25/84

第二十五話 これは大丈夫そ?

夏休み最終週。


今日は涼しい夏の夜だった。

窓を開けると風通しがよく気持ちがいい。

カーテンレールについている風鈴が僕の夏の夜を盛り上げてくれている。

僕は今世紀一番の葛藤をしているのかもしれない。

リビングで真顔でスマホで文字を打っている僕は、今世紀一番の葛藤をしているのかもしれない。


梵 あきのライン

梵 「お疲れ!明日の花火大会一緒にいきませんか?」

梵 「お疲れ!明日の花火大会にみんなで行くんだけど良かったらどうですか?」

梵 「お疲れ!明日の花火大会に僕もいるので会えたら会いましょう!」


僕はラインを打っては消してを繰り返していた。

姫川さんをどうやって誘うかで、かれこれ1時間程のたうち回っている。

一旦スマホゲームでもして、頭をリフレッシュしようとゲームを起動した。


ピロロン!

ラインがなった。今泉さんからだった。

僕の淡い期待は上部のバナーを即座にタップさせた。


梵 あきのライン


今泉「うちらは花火大会行くけど梵たちもどうせいるでしょ?」

梵 「どうせって何だよ、いるけど」

今泉「オッケーそしたら、タイミング見て合流しよー!」

梵 「了解」


あれ僕って監視されているのかな?

と言うのは冗談で結局、今泉さんがいつものように解決してくれた。

地球最後の日とか世界の終末になってもこうやって解決してくれるに違いない。


花火大会当日。


花火を観るのは絶好な空。

暑さや騒音、ちょっと怖そうなヤンキーすらもこの日は祭りを盛り上げるための材料となる。

近くの神社では屋台が並び、盛り上がっていた。

今年は外国人観光客も増えたからか、人が本当に多い気がした。

やっぱりこのお祭りの雰囲気は好きだな。

これぞ日本の夏って感じで落ち着く。

僕なんかが思うことじゃないかもしれないけど、いつまでもこの景色を守りたいと思った。


僕は渡辺と日下部と合流した。

カラオケに行った日から前より仲良くなった気がする。

とりあえず僕たちは一周することにした。


射的。

僕は何歳になっても射的が好きだと思う。

いつも大きい景品を狙って取れなくて、母さんに迷惑をかけたのを思い出した。

だって男は大きい獲物を狙うものだろ。


途中渡辺の空腹が限界をむかえたらしくどっかに行ってしまった。

この人混みの中、渡辺を見つけるのは困難だ。

リードでもつけない限り彼をコントロールするのは難しい。

まあ日下部いるしいっか。


「一周したね!そろそろなんか買いに行く?」

「あーごめん、この後一緒に回る約束があって…。」

「え?そうなの?誰と行くの?」


僕がちょうど聞いたタイミングで浴衣姿の狭山さんがやってきた。

きっとこの日のために気合を入れてきたのだろう。

綺麗に着飾っていた。


「ごめん、遅れちゃった」

「浴衣によく似合ってるね!髪型も素敵」

「ほんと?よかった!」


なるほど、そうゆうことか。

狭山さんは見かけによらず結構積極的なんだな。

そして日下部は第一声から高得点を叩き出しているな。

僕はエアーで100点の点数ボード上げた。


「じゃあ梵また!」

「うん、楽しんで!」


狭山さん、満面の笑みだったな。こっちまで嬉しくなったよ。

また青春傍観者じゃな、わしは。

えーえー眩しい眩しい。

そんなことを心のうちで呟いきながら、ふと今の状況を整理した。

とりあえず、スマホを取り出し今泉さんに電話をした。


コールが鳴りもせず圏外の案内が始まった。

耳からスマホを外し、一旦あたりを見渡した。


えーと。僕1人になったけど、これは大丈夫そ?


つづく

ここまで読んでいただきありがとうございます。

お祭りはやっぱりいいですよね!

なんでお祭りの焼きそばはあんなに美味しいのか私は不思議でしょうがない。

今後もよろしくお願いします。

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