第二十二話 あのまま誰も来なかったら、どうなっていたのかはわからない。
・・・・・・・。
この後どうなるのか、それはもう宇宙の起源と同じくらい今の僕にとってはわからないことだ。
・・・・・・・。
僕はそっと目を閉じた。
姫川さんが今どんな感じなのかわからない。
・・・・・・・・・。
ガラガラガラ。
保健室のドアが開いた。
2人ともビクッととして一瞬で離れた。
心臓が止まるかと思った。
「もう2人とも元気そうね。元気なら帰った、帰った。」
僕たちは保健室を追い出された。
気まずさが残った僕たちは一言も喋らずに縦に並び、下駄箱まで歩いた。
あのまま誰も来なかったら、どうなっていたのかはわからない。
「じゃあ僕はこのまま帰りますね」
「うん、お大事に。」
「ありがとう、姫川さんも」
「うん、ありがと。あ今日の夜さ電話しても大丈夫?」
「え、全然大丈夫です。」
「お、よかった!またあとで連絡するね」
「うん、よろしく」
僕たちは解散した。
スムーズに会話しちゃったけど、これは何起き?
電話?なんかわざわざ電話することってあるか?
いやもう、わかんない。
ザブーーン!!
湯船に浸かる。
今日は早めに上がっておこう。無限の彼方はもうごめんだし。
パンツ一丁でリビングの扇風機の前に座る。
「あーーーー」
扇風機に向かって声を出した。
母が買い物から帰ってきた。
「おかえりー」
「ただいま、なんか学校から連絡あったけど具合大丈夫?」
学校から僕がダウンしていた連絡が母にいっていたらしい。
「もう大丈夫、オアシスを見つけたから」
「オアシス?まあ大丈夫そうだね」
その後夕食を済ませ、電話のため外へ行く。
妹や母に聞かれないように念には念を入れてね。
「散歩行ってくる」
ガチャン。
僕は最近手に入れた最新型スマホとイヤホンを手に外へ出る。
僕はスマホでイヤホンしながら電話することにちょっと憧れがあったからかウキウキしていた。
公園に着いたところで、姫川さんからラインがあった。
ピロロン!
梵 あきのライン
姫川「おつかれー」
「今大丈夫?」
梵 「大丈夫!」
テレレ、レレレレン・・。
僕は一呼吸おいて電話に出た。
「もしもし梵です。」
「おつかれ!電話したいなんて言ってごめんね。ラインだと長くなりそうで」
「いえ、全然問題ないです。」
ん?なんのことだ?
「実はね、聞きたいことがあってね」
「はい」
聞きたいこと?電話で?心臓の鼓動が上がる。
「んーとね、心霊現象興味ない?」
「心霊?」
僕は予想とかけ離れすぎて困惑した。
「うん。嫌いかな?」
「いや別に普通だけど。どうして?」
「うち実は昔からそういう心霊TV番組とか好きで興味があったんだよね!それでゆかちから噂で出るっていう廃墟のマンション?団地?があるって聞いて、行きたいって思ったの!そしたらゆかちも行きたいって意気投合しちゃってでも、女の子だけで行くのもなーってなって連絡してみた。」
「なるほど」
状況は理解したけどなんというか意外だった。
とういかなぜ僕なんだ?
そして、いつも通り今泉さんが絡んでいる。けど案外僕もこう言うのは嫌いじゃなくて怖いのにみたくなってしまう方だ。
「で一緒にどうかな?」
「うん、大丈夫だよ!」
「本当に?よかったー!ダメかと思ってた〜」
「僕も怖いもの見たさで結構気になっちゃうタイプだし。」
「そうなんだ。意外!お化けとか信じなそうなのに」
「信じたいって感じかな、ははは」
「そっか。そしたら、また詳細は送るとして日時は来週の土曜日の夜なんだけど大丈夫?」
「うん、大丈夫だと思う!」
「じゃ、よろしくね!電話ありがとう」
ブチッ。
前にもあったような嵐だ。
つづく
ここまで読んでいただきありがとうございます。
怪談ってなんか気になっちゃいますよね。土着信仰系がやっぱり怖いと私は思います。
今後もよろしくお願いします。




