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僕の青春(仮)  作者: しらたま
第三章 僕の夏休み
18/52

第十八話 行きたいけど行きたくない感情、これに誰か名前をつけてくれ。

ピロロン!


ラインがなった。

今泉さんからだ。


梵 あきのライン

今泉「今日惜しかったね!」

梵 「観てたよね。やっぱ笑」

今泉「打てたらカッコよかったなー笑」

梵 「カッコ悪くて悪かったね」

今泉「怒んないで、いい当たりだったのはわかったよ。」

  「ところでさ明後日空いてる?野球部オフだよね?」

梵 「うんオフ 何かあるん?」

今泉「さきたちとカラオケ行くんだけど来ない?」

梵 「え、男1人?」

今泉「適当に渡辺とか誘ってみてよ」

梵 「了解」


カラオケか。行く方向で答えちゃったけど、大丈夫かな?

行きたいけど行きたくない感情、これに誰か名前をつけてくれ。


梵 あきのライン

梵 「明後日ひま?」

渡辺「ひま」

梵 「カラオケみんなで行くけど来ない?」

渡辺「いく」

梵 「おけ」

渡辺「サンキュー」

梵 「おう」


やっぱ男とのラインは単純爆速だな。


梵 あきのライン

梵 「いけるって」

今泉「お、ナイス!あとでまた詳細送るね」

梵 「あいよ」


当日何着て行こう。服ないな。

色々とカラオケ当日のことをシミュレーションしていたら寝ていた。



カラオケ当日。僕は黒の半ズボンに無地のTシャツで行った。

ソワソワしながら、待ち合わせの場所で待っていた。

ここは真夏の新宿駅の東口。相変わらず人が多く蒸し暑い、みんなに会えるのか不安だ。

ちょっと早く来すぎたかもしれない。

僕は新宿のアルタビジョン(映像)を眺めていると。


「えーと、梵くん?」


声をかけてきたのは私服姿の姫川さん。

短パンに黒のノースリーブ。露出度が高く僕は目のやり場に困りながら答える。


「姫川さん、はやいね!」

「梵くんも早いね!みんなここわかるかな?」

「確かに、東口っていっても広いからな」

「ライン入れておく」

「ありがとう」


僕たちは新宿東口のライオンの銅像を目印に待っていた。

2人きりでいざ話すとなると何を話せばいいかわからない。


「いやーあっついねー」

「確かに」


やばいこれで会話が終わりそうだ。


「姫川さんは」

「梵さんは」


同時に切り出してしまった。

気まずい。


「ごめん、被っちゃった」

「いえ、先にどうぞ」

「大したことじゃないんだけど、梵くんは今泉さんと仲良いの?」


なぜ、この質問をしたのかと不思議に思った。


「いやなんか、別に悪い意味じゃないけど今泉さん以外の女の子と喋ってるの見たことないなって」

「今泉さんとは幼稚園からずっと同じで兄妹みたいな感じ?あっでもそうすると僕は弟なのか、兄なのか」


姫川さんが高い声で笑った。


「ははは、面白いね!梵くんはやっぱ」

「え、そうですか?」

「あ、敬語になった!」

「すみません」


駅の出口の方から今泉さんたちがきた。


「お疲れー!」


あれなんか人が多い気がする。


つづく

ここまで読んでいただきありがとうございます。

小さいファンが思ったより便利。ないと死ぬかもしれないくらい暑いですよね。

今後もよろしくお願いします。

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