表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/11

六話 分かれて探します

六話 分かれて捜します



 部屋には兎はいなかった。すでにこの場を離れたようだ。


「後は手筈通りに」


 黒星がそう言うと、画面が揺れて「うん」と聞こえた。サイズは素直な子だ。


「僕等が先に見つけるよ」

「競争だ」


 スミス姉妹はサイズに対する気持ちを隠さない。六歳と何を張り合っているのだか。


「エスパーダ、エクスカリパー。行くよ」


「アックス、黒星」

「行くよ」


 兎が開けておいてたドアを通り抜け、左右に分かれて行く。ただスミス姉妹はハイマースに乗って楽をしていて、アックスに不満を漏らされていた。


「ハイマースは荷物を運ぶのには使ってないんだが」


「人を荷物扱いなんて」

「だからモテないんだよ」


 逆ギレがアックスに効いている。


「俺はモテなかったのか」


「みんなを見つけたら、見直すかもしれないぞ」


 すかさず黒星がフォローに入る。


「そうか? なら頑張らなくてはな」


 ハイマースの手綱を持って強引に駆け出した。おかげでスミス姉妹は落ちそうになり、画像が乱れる。


「やれやれ」


 要はサイズ側の映像に目をやった。こちらはゆっくりと慎重に向かっている。


「早くしないと二人にマウントを取られるのではないか?」


 エクスカリパーの問いにカメラが揺れる。


「最悪なのは捕まる人が増える事。それにライトハンドとレフトハンドは絶対に助けに来ない。私を盾にした事あるんだよ」


 怒っていた。うんうんと画面の中のエクスカリパーが頷き、「お仕置きが必要だな」と言った。


「協力してくれるの?」


「私は子供の味方だ」


「私、子供じゃないよ」


「強がらなくても良い。こういう時は大人を頼りなさい」


「うん……」


 なんか納得してない返事だったが、エクスカリパーは満足していた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ