理想はチョコレート。
思い出の中の
チョコレートはどこまでも
溶けて甘い
理想の擦り合せは
私得意だから
悪いことは良いことヘ
良いことはさらに幸せヘ
頭で描けた
たとえ
どこからも出られない
鉄の鳥籠に閉じ込められていたとしても
網目状の隙間から見える
ちょっとしたもので
理想の擦り合せができる
空っぽのカラーは色褪せないように
それが在るが儘にあるのなら
私は小鳥にでもなるだろう
青い小鳥が鳴いていた
陽が満ちる度に
鮮明に晴れる
思い出の中も
チョコレートはどこまでも溶けるけど
甘さはずっと残る