新人(ビギナー)
第5話です!いよいよ今日から訓練生活が始まります、新キャラも出てくるのでお楽しみに!
昨日俺は柳さんにいきなり手合わせをしようと言われ、抵抗はしたものの見事に1本取られてしまった、流石に魔力操作もろくにできないこの状況で柳さんに勝つのは不可能だった。
「にしても柳さんすごく強かったな...あの強さはどうやって手に入れたんだろう...」
「さぁね〜、柳さんの新兵時代はαチームの精鋭の人達しか知らないらしいし、本人に直接聞くのもなんかね」
「確かにそうだな...まぁ俺はαチームに配属が決まってるからいずれ分かるかな...」
「そっか、翔馬は特例でここに来てるんだもんな、にしても凄いなぁαチームなんて」
「αチームってそんなに強いの?」
「強いどころか異界調査隊の精鋭が集まったチームだよ!」
「そうなんだ...やっぱ柳さんが隊長なだけあって桁違いに強いんだな...」
「だからそんなチームに新兵で入れる翔馬は凄いよ」
「だけどあそこに入るのはこの半年間で力をつけなきゃいけない、だからさ、たまに梓に魔力と戦闘の自主練に付き合ってもらいたいんだけど、いいかな?」
「もちろん!俺も翔馬と訓練すれば力がつくしね!」
「ありがとな、"相棒"!」
「おう!」そうして俺たちは魔力操作の訓練に向かった。
「それでは今回の魔力訓練は基礎中の基礎、"魔力を物に変える"訓練をしていくよ!」
そこで俺は質問をする。
「あの...魔力を物に変えるってどういう事ですか?」教官が少し疑問を浮かべたような顔をして、なにかに気がついた様な顔をして話す。
「ああ、君が例の...いい質問だね、魔力を物に変えると言うのはそのままの意味で、簡単に言えば私達が持っている魔力を、炎や水に変換するってこと、これができるようになれば攻撃魔法が使えるようになるよ」こんなゲームみたいな話がまさか現実にあるとは思わず俺はキョトンとしていた
「まぁ習うより慣れろ!とりあえずやり方を教えるからみんなやってみよう!」こうして魔力操作の訓練が始まった。
「うーん...やっぱり上手くいかないな」
「君...ほんとうに魔力操作をした事がないのね...」そうして話かけてきたのは、俺たちの魔力訓練を見てくれているBチーム隊長の姫宮結菜隊長だ、姫宮隊長は教え方も上手くとても優しいのだが、俺の魔力操作のセンスがなさすぎて困らせてしまっている。
「やっぱり突発的にしか出せなくて...緊急事態の時は勝手に体が動いてできるんですけど...」
「でもそれだと通常時使えなかったら意味ないしねぇ...火と水くらいは使えた方が戦術の幅も広がるし、日常生活でも使えるようになるよ」
「確かにそうですね...まぁなんとかこの半年間でやれる所までやってみます!」
「うん!その意気だよ!他のみんなも頑張ってね!」こうして今日の訓練は終わった、結局上手く魔力操作ができたのはたったの1回だけだった、と言っても、火の力はものすごく弱く、使い物にならない程度だったが、まぁでも魔力操作できただけまた1歩前に進めた、明日はいよいよ戦闘訓練、明日は自分の手合わせしたい隊長と手合わせができるらしいので、俺はまた柳さんに挑もうと思う、勝たなきゃ、あの人に勝てるくらい俺は、強くならなきゃ。
第5話新人いかがでしたか?これから翔馬君の戦闘能力がどう上がるのか、楽しみですね!この作品が気に入ったらぜひ評価やブックマークをお願いします!それではまた次回!