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DARK GATE  作者: 七色彩
2/5

決意

第2話更新です!今回はDARK GATE の世界観についてある程度理解出来るような内容になってます!ぜひお楽しみ下さい!

あの騒動から4日が経った、俺は柊真を失った絶望から未だに立ち直れずにいた、アイツの居ない日常なんて考えられない、そんな中俺は避難者用テントで過ごしていた、すると俺のいるテントに見覚えのある男が入ってきた。

「やぁ。」

「あんたは...あの時助けてくれた...」

「いかにも、君のお友達は...気の毒だったね、僕の到着がもう少し早ければ、君達2人とも救えたのに...すまない。」

そう言って男は俺に頭を下げた

「いや...そんな...確かに柊真はあいつらに殺されましたけど、あなたは俺の事を命懸けで助けてくれました、憎むなんて事はしませんよ。」

そうすると男は頭を上げ「ありがとう...」と申し訳なさそうな顔で呟いた、そうして男が続ける

「あの時ちゃんと名乗れなくてすまなかったね、改めて僕は

異界調査隊αチーム隊長の柳颯太(やなぎそうた)だ。」

突然の自己紹介に少し困惑しながら、俺も自己紹介をする

「俺は神谷翔馬です、でもこの前は職業の都合で名乗れないって言ってたのに...なんで名前を教えてくれたんですか?」

すると男の口からは衝撃の言葉が出てきた

「あぁ、それはね、神谷翔馬君、君の事を特例で我々異界調査隊αチームに迎え入れる事が正式に決定したからだよ。」

「...は?」

俺は突然のカミングアウトでしばらく固まっていた

「いやいや...柳さんでしたっけ...?いくらなんでもこの状況で冗談はキツイですよ、だってもし仮に俺がその異界調査隊に入隊したとしても犬死するだけですよ?」

「冗談じゃなくて、本当だよ。」

「マジですか...?」

「マジだよ」

「...」

俺はしばらく黙り込んだ後、恐る恐る聞いた

「なんで俺を異界調査隊に...?」

「それは君が、我々異界調査隊の中での最高戦力になる可能性を秘めている人間だからだよ。」

「俺が...最高戦力...だって!?」

「あぁ、僕は君を救出したあと、あの暗黒門から出てきた奴ら、"異界獣"を討伐しながら君の動向をしばらく監視していた、その中で君は僕があげた護身用のナイフで異界獣一体と対峙し、そして、"討伐"した。」

俺は必死にあの時の事を思い出した、確かに、俺はあの化け物共のうちの一体をあの小さなナイフ1本で殺した。

「確かに一体は殺しましたけど...柳さんの方が討伐数は圧倒的に多い筈だし...」

「これは討伐数どうこうの話ではなく、君の潜在能力についての話だ、まず前提として、一般の人間が異界獣を討伐するのは"不可能"だ、だが君は奴らのうち一体を見事討伐した、それもあの小さなナイフ1本で。」

「でも俺は馬鹿みたいに力があるわけでもないし、特別足が速かったりするわけでもないんですけど...」

「そう、君は異界調査隊隊員に必要な1番重要な要素"魔力"の量が、他の人間とは計り知れないほど多い。」

「魔力...!?そんなゲームの世界みたいな話が...」

「僕達人間は実は誰しも魔力を持っている、だけど普通はその量は極端に少なく、実用するにまで足らない場合がほとんどだ、だけど時々魔力を多く持って産まれてくる人がいる、そんな人は高校卒業後、政府から異界調査隊入隊への手紙が送られてくるんだ。」

「そうか...俺はまだギリギリ卒業してないからまだ手紙が来てなかったのか...」

「そういう事だね、とりあえず詳しい話はまた今度するとして、翔馬君、僕達と一緒に異界獣を駆逐し、ダークゲートの真相を突き止めてくれないか?」

「...」

俺はしばらく考えたあと、柳さんにこう告げた

「俺は...幼馴染の柊真を目の前で、無惨に、あいつらに殺されました、あの光景はもう思い出したくもありません、あんな事が二度と起こってはいけない、そして俺はあいつらに復讐したい、親玉がいるなら俺はそいつの首を持ってこの世界に戻って来る、ダークゲートの真相も突き止めて、俺はこの東京、いや、日本に平和な日常を一刻でも早く取り戻したいです...!」

すると柳さんはほっとした表情で言う

「君の意気込みは充分伝わった!神谷翔馬訓練兵!君を正式に、異界調査隊隊員として迎える事をここに宣言するッ!」

これはまだ、序章の序章だ、本当の始まりは、これからだ。

第2話決意、いかがでしたでしょうか!DARK GATEの世界観についてある程度は理解できてもらえたのではないでしょうか!これからどんどん明かされるこの世界の真相、楽しみにしていて下さい!第3話、お楽しみに!

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