06 いつもの3人+1人の美少女
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朝のHRが終わる。すると、俺はクラスの男子たちから質問攻めにされた。
「おい、木戸!お前と藤宮さんはどういう関係なんだ!」
「えっと‥‥友達?かな。」
「じゃあなんで昨日は一緒に帰って今日は一緒に登校したんだ!」
「藤宮さんに誘われたから。」
「はあ!?なんでだよ!」
「?友達同士で登下校するのは普通だと思うけど‥‥。」
とまぁ、こんな感じだ。トイレに行きたくても質問攻めされるからいけない。仕方ない、授業中に行くとするか。先生の話を聞くよりも光青から教えてもらったほうが効率的だし。
そしていつの間にか昼休みになっていた。俺は光青の所へ行き、いつもの3人で弁当を食おうとする。すると、
「私も一緒に食べていい?」
と藤宮さんの声が。クラスのみんなが一斉にこっちを向く。だからその殺意のこもった視線やめて。
「私はいいけど‥‥光青と雄二は?」
「僕はどちらでも。」
「…俺は別にいいぞ。」
「やった!ありがとう、3人とも!」
こうして藤宮さんが加わった。よし、この2人もさすがに藤宮さんの前ではいちゃつけないはず
「光青、あーん」
「ん」
‥‥こいつら、本当に人の目を気にせずにいちゃつきやがるな。
「玲ちゃんと西野くんはお似合いのカップルだね!」
「へへ、そうでしょ。私と光青はお似合いなのよ。」
こいつら、本当にメンタル強いな。カップルって大体こんなもんなのか?
「そう言えば藤宮さんはなんで俺たちのクラスに来たの?」
「木戸くんがいるから来たんだよ。」
俺がいるから来たのか。‥‥藤宮さんは勘違いしそうなことを平気で言ってくるな。そんなんだから告白したらいけるっと思うやつが多いんだろうな。
そのあとは4人で雑談をしていた。そうしているうちに昼休みが終わった。午後も授業も暇だなぁ。
そしてHR。先生がとんでもない発言をする。
「お前ら、2週間後の7月15日にはテストだぞ。しっかり勉強しておけよ。」
やべぇ…俺は全く勉強をしていない!これはこの2週間で頭に叩き込むしかない!‥‥よし、今回も光青に頼ろう。あの天才から教えてもらえば赤点は逃れられるはずだ。
「なぁ光青。今回も勉強教えてくれ!」
「了解。」
やったぜ!これで赤点は逃れられた‥‥と思う。
「光青、私も教えてよ」
玲も参加するのか。‥‥勉強せずにいちゃつくのはやめろよな。まじで。
「木戸くん!帰ろう!」
‥‥確か藤宮さんも光青ほどではないけど勉強ができるはず。誘ってみるか。
「藤宮さん。今度俺の家で光青と玲と俺で勉強するんだけど、よかったら藤宮さんも参加する?」
「え?いいの?」
「俺はいいぞ。光青と玲もいいよな?」
「僕はどっちでも。」
「いいよ~。」
「えっと‥‥じゃあ、私も参加させてもらうね!」
これならいつも以上におとなしくなるはず。‥‥いや、ならない気がしてきた。昼休みも人目気にせずにイチャついていたし。




