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42 進む俺たちの関係 

正直に言います。エタってました。申し訳ありませんでした。

「どうしたの、雄二? 急に改まって」


 朱莉はかわいらしく首を傾げ、俺のほうをじっと見てくる。うまく言葉を吐き出せるだろうか。途中でビビッて話を止めてしまうのではないか。

 俺の頭はそんな情けないことを考え続けさせてくる。だが、今のままではだめだ。俺は進むんだ。いや、自分自身の力で進めるんだ。この中途半端な関係を今、ここで断ち切るんだ。


「ああ。朱莉。しっかりと俺の話を聞いてほしい。あの…、その、だな」


 言葉が途中で詰まってしまう。さすがはビビりな俺。いつもなら自分に感心してしまうところだが、今日だけはだめだ。進めるんだ。自分の力で!



「朱莉!」

「は、はい!」

「俺と…俺と、付き合ってほしい!」


 言えた。ついに、一歩踏み出すことができたのだ。俺はチラッと朱莉のほうに視線を向ける。俺の思いを告げたところで、朱莉が本当に俺のことが好きだとは限らない。もし、断られてしまったら?

 さっきから、俺の頭からネガティブな言葉がぐるぐると廻っている。

 だが、朱莉の顔は、俺の不安を吹き飛ばすかのような笑顔をしていた。


「うれしい…やっと、やっと私の気持ちに気が付いてくれたんだね、雄二…。私…っ、ぐす、うれじいよぉ…」


 朱莉は告白してくれたのがとてもうれしかったのか、ぼろぼろと泣きながら笑っていた。


「…ほんとうは、もっと、早くに告白するつもりだったんだ。だけど、俺は一歩前に進むことができなかった。ようやう、いま、俺は進むことができたんだ…。これからもよろしくな、朱莉!」

「うん…ぐす、よろしくね、雄二くん!」


 その時に見た朱莉の笑顔は、今までの朱莉の笑顔の中で一番輝いていた。

 その笑顔を見て、俺は、一生この笑顔を守り続けると決意した。


「これからも、たくさんの思い出を作っていこう。今の俺たちに、できないことはない!」










本編 終わり

本編はこれにて完結とさせていただきますが、アフターストーリーは私の気分次第で投稿させていただきます。拙い文章でしたが、ここまでありがとうございました。

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