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03 俺は遅刻する

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「あ、あの!」


 襲われていた女の子が話しかけてきた。しかし、話している時間なんてない。急がないと、遅刻して‥‥しま‥‥‥‥。

 おいまて、この子って『学年一の美少女』って言われている藤宮朱莉(ふじみやあかり)じゃないか!?なんでこんなところで襲われてたんだ!!!!


「あの!」

「え、ええぇ、なななななんです、すかっ!?」


 やばい、めっちゃキョドってしまった!いや、こんなの男なら誰しもこうなるはずだ!うん、そうに違いない!


「助けてくれたありがとうございます!あなた、同じ学年ですよね?名前は――――」

「そ、それじゃ!!」


 俺は急いで走り出す。俺みたいなコミュ障には藤宮さんと話すなんてハードルが高すぎる。とりあえず、学校まで走らないと!!




**********




 はい、遅刻しました。さあ、どうやって教室に入ろうか。ホームルームが終わるのを待つか。よし、そうしよう。ふふふ、われながらなんて完璧な作戦なんだ!自惚れそうになっちゃうね。はいすみませんなんでもないです。

 

 よし、ホームルームが終わったぞ!今だ!こっそり入


「おい木戸。こんなところで何してんだ?」


 なんか担任の声が聞こえるな―怖いなー。


「遅刻した罰として宿題2倍な。」

「‥‥はい。」


 はあ、こんなことになるくらいなら助けないほうがよかったか。いや、あの目で見られたらそんなことはできない。困ったもんだ。とりあえず教室に入って授業の準備をしよう。


「お前が遅刻とか珍しいな。」


 光青が話しかけてきた。さあ、どうごまかそうか。光青なら藤宮さんを助けたと信じてくれるだろうか。しかし、この話が光青以外にも聞こえてしまう可能性がある。ならば、ここは必殺技(王道の言い訳)で‥‥


「寝坊したんだよ。」

「じゃあなぜ弁当を持っている。」


 く‥‥!こいつは俺が自分で弁当を作っていることを知っているんだった!どうしようか。そうだ、ここは‥‥


「母さんが作ってくれたんだよ。」

「なんだ、そうだったのか。」


 よし、ごまかせた。あとは藤宮さんと会わないようにすればいいだけだ。ふ、簡単なことじゃないか。俺と藤宮さんが学校で会うことなんてないはずだから。藤宮さんはいつもみんなに囲まれているからな。



 昼休み。俺は光青、玲、俺の3人で弁当を食っている。


「なあ、ここに俺いたら場違い感がすごいんだけど。おまえら2人で食わないの?」

「光青、これ食べる?」

「食べる」


 こいつら、人の話を聞いてない上にあ~んもしていやがるぞ‥‥。くそ、うらやましい!けど、付き合うんだったらよく知っている人のほうがいいよね。何も知らない美人に告白されるより、よく知っている普通の人に告白されたほうが嬉しいよね。え、そんなこと言うの俺だけ?違うよね?

 とりあえず、今日の昼休みも平和みたいだ。こいつらが人の目も気にせずにイチャついているだけだ。いつものことだけど。

 弁当を食べ終わって、光青たちと話していると教室が騒がしくなり始めた。みんなの視線がある一点に集中しているので、俺たちもそっちのほうを向く。そこには、藤宮さんが立っていた。藤宮さんは俺と目が合うと、すぐにこっちのほうへやってきた。そして俺の前に立ち、こう言った。


「少し時間をいただいてもよろしいでしょうか。」


 ‥‥周りのやつらの視線がいたい。おい玲、にやにやしながらこっち向くな!光青、真顔で俺の顔じっと見るのやめて!地味に怖い!

更新ペースに関しては作者の気分次第なので、1週間更新しないなんてこともあるアも知れません。

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