35 金木の家
遅れてすみません
「雄二、行こう」
今、俺は光青と合流して金木の家に行くところだ。
俺は金木の家を知らないから光青についていく。
どうやら金木の家に行くには電車を使わないといけないらしい。結構遠くに家があるんだな。
電車に揺られて三十分。目的の駅に着いた。
「こっから歩きで10分」
「まじか‥‥‥‥遠いな」
「そうだな」
金木のやつがこんな遠くに住んでいるとは思わなかった。俺の友達は大体俺に家から10分程度の所に住んでいる奴が多い。こんな遠くに住んでいる友達は初めてだ。
『ピンポーン』
ようやく金木の家に着いた俺たち。
「お、西野と木戸。ようやくきたか。まぁ、上がれ」
「「おじゃましまーす」」
金木の家の中はかなりきれいだった。
「お前の家の中きれいだな」
「まぁ、親がきれい好きだからな。筋トレのための部屋もあるぞ。一緒に筋トレするか?」
「いや、やめておくよ。俺はそんなに体力がない」
こいつ、やけに筋肉があると思ったら筋トレのための部屋があるのかよ。
金木に連れてこられ、俺と光青は金木の部屋へと入る。金木の部屋も意外なことにきれいだった。
「お前の部屋もきれいなのか。意外」
「片付けないと親がうるさいからな」
「なるほど」
「まぁ、さっさとファイター5しようぜ」
「そうだな」
そうして俺たちはファイター5を始める。
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「はぁ‥‥強すぎだろ、金木」
「ははは‥‥まさか、お前たちがここまで弱いとは」
「喧嘩売ってんのか?」
「‥‥落ち着け、雄二」
何戦かしてみたが、俺と光青が金木に勝つことはなかった。こいつ、格ゲーだけはうまいな。
「お前ら昼めし食っていないだろ? どっかに食いに行こうぜ」
「おお、いいね。行こうぜ」
「‥‥行こう」
俺たちは昼ご飯を食べていない。なので、どこかに食べに行くことにした。
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なんやかんやあってもう帰る時間になっていた。
「じゃあな、西野と木戸」
「ああ、じゃあな。また暇なときに遊ぼう」
「‥‥‥‥また今度」
別れの挨拶をして俺たちは帰る。
光青と俺は、適当に話をしながら駅まで歩いていく。
「はぁ‥‥なんというか、金木があんなに上手いとは思わなかったな」
「‥‥そうだな。僕はお前の下手さに驚いたが」
「うるせぇな。俺だってわかってんだよ、それくらい」
「そうか」
そんな話をしていたら駅に着いた。
俺たちは電車に乗って帰る。
「じゃあな、光青」
「‥‥ん。じゃな」
自分の家の最寄り駅に帰ってきた俺たちはそこで分かれる。
なんか、朱莉と話をしないのがさみしく感じるようになってきたな‥‥。
これから更新ペースがかなり落ちると思います。




