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20 光青の苦手なもの

ブックマークが30を超えていた‥‥。皆さん、ありがとうございます!

 俺たちはお化け屋敷に入っていく。

 ‥‥なんというか、そこまで怖くはないな。まぁ、俺自身がお化けを見ても何ともないからそう感じるだけかもしれないけど。


「ひゃあ!!」


 ‥‥!?


「ふ、藤宮さん!?ど、どど、どうして俺にだ、抱き着くのぉ!!!???」

「だって‥‥お化け‥‥お化けがぁ!」


 ‥‥藤宮さんもお化けが苦手だったのか!

 と、とりあえず落ち着け俺!こんなことで焦るな!


「‥‥‥‥」


 光青は玲に抱き着いている。

 光青はあまり自分のことを話さない。だから、何が得意で何が苦手なのかがあまりわからない。けど、この光青の様子を見て確信した。

 ‥‥こいつ、ホラー物がダメなんだ。藤宮さんはまだ女の子だからわかるが、こいつがこんなに苦手なのは予想外だ。確かにさっき、分かりやすいくらいに顔が青ざめていたから、少し苦手なんだなと思った。

 しかし、ちょっとどころじゃなかった。めちゃくちゃビビってるぞ、こいつ。


「‥‥光青。お前、そんなにお化けが怖いか?」

「‥‥‥‥‥‥怖い」


 消えそうなくらいの声で光青はそう言った。‥‥そこまでか。


「光青は相変わらずだねぇ。まぁ、私は問題ないけど」

「‥‥玲は問題ないのか?」

「うん。むしろ好きだよ、お化けは。こうやって光青がくっついてくれるから」


 お化けが好きな理由が光青がくっつくからって‥‥。



「あぁ~、怖かった~」


 俺たちはお化け屋敷を出た。意外に短かったな、あのお化け屋敷。

 ‥‥藤宮さんがくっついてきて緊張していたからそう感じるだけかもしれないけど。


「次は何に乗る?」

「‥‥僕は、何か飲み物を買ってくる」

「俺も買いに行くわ。二人は何飲みたい?」

「私はお茶で」

「私はココアがいい!」

「ん。買いに行こうか光青」

「‥‥いや。女子だけで待たせるのはよくない。雄二と藤宮さんで行ってこい」


 確かに、女子だけで待たせていたらナンパをされるかもしれない。なぜそれを考えられなかったんだ、俺。

 まぁ、今回は光青が気が付いてくれたから、次は気を付けるようにしよう。


「じゃあ、行こうか。雄二くん!」

「‥‥ああ、うん。行こうか」


 ‥‥あ。光青に何を飲みたいかを聞くのを忘れていた。仕方ない。リインで聞くか。


『光青、お前は何が飲みたいんだ?』

『アイスコーヒー』


 アイスコーヒーか。あいつ、コーヒー好きだな。関係ないけど、俺はコーヒーよりもココア派だ。


「玲ちゃんは確かお茶だよね?」

「うん。光青はアイスコーヒーだってさ」

「了解!」


 藤宮さんが自販機のボタンを押す。ガコン、と飲み物が出てくる。


「‥‥買ったし戻るか」

「うん!」

 

 二人のいるところに戻ると、玲と光青が体を寄せ合っていた。どこでもイチャつくな、あのバカップル。


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