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15 俺の誕生日(3)

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 兄ちゃんが帰ってきたので、俺は玄関に行き兄ちゃんを迎える。


「お帰り兄ちゃん」

「雄二!ただいま!」

「雄二さん、こんにちは」

「こんにちは、ソフィアさん」


 ソフィアさん、ロシア人なのに日本語をしっかりと話せるのすごい。それに超美人。兄ちゃんはロシア語を喋れるし、イケメンだし、このカップル最強かよ。うらやましい。


「あ、そうだ。今日友達も俺の部屋に来ているから」

「そうか…兄としてあいさつをしておかないとな」

「迷惑だけはかけるなよ」

「おう!」


 兄ちゃんはそう言って俺の部屋にソフィアさんと行きみんなに挨拶をしに行く。俺も行こう。


「おお、やっと来たか、雄二!お前の友達面白いやつばっかじゃねーか!」

「‥‥雄二のお兄さんってロシア語しゃべれるんだ」


 玲がそんなことを言った。なんでそこなの?


「いやあ、雄二の友達は光青君だけだと思っていたから、こんなにいるのは予想外だったな!」

「僕だけだと思っていたんですか‥‥」


 光青はあきれたような視線を兄ちゃんに向ける。兄ちゃんは思い込みが激しいから仕方ない。光青だけだと思われていたのは心外だけど。


「それにしても雄二‥‥お前こんなにかわいい友達がいたんだな!藤宮さんだっけ?」

「え?は、はい、藤宮朱莉です。」


 急に話を振られちょっと焦る藤宮さん。これはレアかもしれない。


「‥‥洋一さんって彼女いたんですね」


 そういえば、光青は兄ちゃんに彼女がいることを知らなかったんだな。


「‥‥ソフィアさんが彼女とは思わなかったけど」


 ‥‥ん?もしかして光青ってソフィアさんのことを知ってるのか?


「光青。お前、ソフィアさんのことを知ってるのか?」

「‥‥ソフィアさんは姉の友達」


 ‥‥世界って狭いんだな。光青とソフィアさんが知り合いとか初めて知ったんだけど。というか、光青の姉の存在も初めて知ったんだけど。


「私も、光青君が洋一の弟君の友達だとは思わなかったよ。」

「‥‥世界って狭いんだな、雄二!」

「ああ、そうだな」


 まったく同じことを考えてたぜ、兄ちゃん。やっぱり兄弟だな俺と兄ちゃんは。

 ‥‥というか、こいつら俺の誕生日のこと忘れてない?そのために集まったんだよね?


「‥‥ええと、この話は終わりにして、お兄ちゃんの誕生日パーティーをしよう!」

「あ、やべ、雄二の誕生日だから帰ってきたってことを忘れてた。ナイス由利花、お前のおかげで思い出した。さすが俺の妹!」

「洋一お兄ちゃん、うるさい。」

「ひどくない!?雄二には優しいのに俺の扱いひどくない!?」


 そう言えば、由利花はなぜか兄ちゃんのことをよく罵るんだよな。もしかして、由利花ってSなのか?



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