表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/44

12 雄二の誕生日

ブックマークありがとうございます!!!!!!

《朱莉視点》


 今日は7月の20日。天気は快晴。

 私は今、玲ちゃんに呼び出されている。木戸くんのことで話があるらしい。


「朱莉。単刀直入に聞くわ。あんた、雄二のこと好きなんでしょ。それも、友人としてじゃなくて異性として。」


 !?!?!?!?!?!?

 何で知ってるの!?誰にもまだはしていないはずなのに!


「な、何で知ってるの!?」

「見てたらわかる。朱莉、雄二と話しているときは嬉しそうだからね。」


 自分では気づかなかったけど、私は木戸くんと話しているときはうれしそうな顔になっていたらしい。ああ、恥ずかしい。でも、ピンチのところを助けてくれた。こんなの惚れてしまうでしょ!


「そんな朱莉に朗報よ。あと5日たったら、雄二の誕生日よ。」

「え!?そうなの!?」


 今初めて知った。木戸くんの誕生日なんて。さあ、どうしようか。プレゼントを考えないと。


「朱莉。ここは少し攻めてみなさい。雄二のことを、苗字じゃなくて名前で呼ぶのよ。」

「えぇ!!で、できないよ、そんなの!」

「やらなかったら雄二は朱莉のことを意識しないよ。あいつ、かなり鈍感だから。」


 うすうす気づいてはいたけど、木戸くんは鈍感らしい。意識させるにはどうしたらいいか考えないと。 


「ていうか、助けられただけで雄二のこと好きになったの?だとしたらチョロすぎでしょ。」

「いや、助けられたから好きになったわけじゃないよ。木戸くんはみんなに平等に接していて、困っている人の相談に乗ったりしていて、それから‥‥」

「ストップ。長い。」


 私が木戸くんのいいところを言っていると、玲ちゃんから止められる。あと10個くらいはあるのになぁ‥‥


「とりあえず、雄二の誕生日にプレゼントを出して、「これ、誕生日プレゼントだよ、雄二くん」って言えばいいだけ。そうすれば、少しは意識すると思うから。」

「なるほど‥‥。うん、恥ずかしいけど頑張ってみるね!」

「私と光青は応援してるから、頑張りな!」

「うん!」


 本当に私はいい友達を持ったと思う。ここまで考えてくれる人なんてあまりいないからね。何かあったら、玲ちゃんに相談しよう。




**********




「もうすぐ雄二の誕生日か。今は暇だし、学校休んであいつの所に帰るか。」


 たまにはあいつの顔も見たいしな。


「ソフィアも行く?俺の弟の顔を見に。」

「弟って、雄二くんだよね?」

「ああ。一緒に学校休んでいこうぜ!」

「うん。」


 となると、雄二にはお土産のほかになにかプレゼントを買ってやらないな。‥‥にしても、あいつ向こうではちゃんとできているんだろうか。さすが中学の時の俺みたいにボッチなんてことはないよな?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ