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11 テストと夏休みの予定

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 テスト当日。俺は問題を解いていく。‥‥いつもよりスラスラ解ける。藤宮さんと光青にお礼をしないと。

 

「‥‥雄二、テストどうだった。」


 テスト最終日の放課後。俺は珍しく光青と帰っていた。玲と帰らないのか?と聞いたら、どうやら玲は女子の友達と帰るらしい。‥‥あいつ、俺と藤宮さんと光青以外に話す相手いたんだ。こんなこと言うのは失礼だけど、意外だな。っと、そんなことより光青の質問に答えないと。


「いつもよりスラスラ解けたよ。光青のおかげだ、ありがとう!」

「‥‥そうか。」


 光青はそう言いながら顎を触る。

 最近分かったことだが、光青は照れ隠しをするときは顎を触る癖がある。つまり、今は照れ隠しをしている。わかりやすい奴だな、こいつ。


「お~い、二人ともちょっと待ってよ。」


 後ろからそんな声が聞こえてきた。この声は金木だろう。


「金木、お前はテストどうだった?俺はいつもより良かったぞ!」

「‥‥痛いところを突くな、木戸。今回は赤点かもしれない。」

「金木、また勉強教える。」

「おお西野。今度のテストのとき頼むわ。西野、リイン交換しようぜ!」

「ん。」


 なんだろう。光青って友達を作るのがうまいんだろうか。玲の話でも、警戒心をすぐに解いたって言っていたし。


「そういえば、西野と木戸って夏休みなんか予定あるのか?」

「俺は何もないぞ。」

「僕は玲と祭りに。」


 やはり光青は玲との予定があるのか。彼女っていいよね。


「じゃあ、夏休みにこの3人で遊びに行こうぜ!」

「俺はいいぞ。光青はどうだ?」

「僕はどっちで

「どっちでもはなしだ。」

「‥‥‥‥‥‥いいよ。」


 光青はこうやって釘を刺しておかないと自分で決めることをしないからな。こんな時くらいは自分で決めてほしいもんだ。


「決まりだな!じゃあ、予定が決まったらリインで連絡するぜ!」

「了解!」

「‥‥ん。」


 こうして俺の夏休みの予定が1つ決まった。


「じゃあ、俺はこっちだから。じゃあな、木戸と西野!」

「じゃあな、金木。」

「またこんど。」


 金木と別れた俺たちは雑談しながら帰る。すると、光青のリインがなった。


「‥‥雄二。玲が、藤宮さんと雄二と玲と僕の4人で遊園地に行こうだって。」

「え?いつ行くんだ。」

「夏休み。」

「了解。日にちが決まったら連絡してくれって送っといて。」

「ん。」


 去年の夏休みなんて予定なんか一切なかったのに、今年はどんどん予定が入っていくなぁ。まぁ、去年みたいに何もないよりはましだけど。


「‥‥げ。海も行くかもしれないだって。」

「‥‥光青。お前って確か、泳ぐの下手だったよな。」

「だから『げ』って言った。海は、苦手。」


 ‥‥こいつ、完璧に見えてダメなところが結構あるんだよな。泳げないし、ホラー系が苦手。でも、強がらずに正直に言っているから接しやすいってところもあるのかもしれない。

 

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