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10 なんか意外

評価、ブックマークありがとうございす!!!!

《雄二視点》


 ‥‥こいつら、こんな過去があったのか。なんか意外な過去だったけど、玲が光青にべた惚れな理由が分かった。轢かれそうになったところを庇うなんて、簡単にできることじゃない。それをやった光青は本当にすごいと思う。

 

「‥‥すごい話だね。なんか、いつもの2人からは考えられないような感じ。」

「私もあんなことになるとは思わなかったけどね。でも、私のことが好きって言ってくれた時はうれしかったなぁ。」

「嫉妬は人を狂わせるって本当なんだな‥‥。にしても、光青が今生きているのって本当に奇跡だな。」


 光青の体頑丈すぎだろ。まじで。よく後遺症なかったな。


「‥‥僕の体には後遺症がない、これも奇跡。」

「あれ、もしかして俺声に出してた?」

「かなり出てた。」


 まじか。声に出していたつもりはなかったのにな。なんか最近、こういうことがよくある。声に出したつもりはないのに出してしまうこと。気を付けないと。


「勉強の続き。」

「あ。お前らの話を聞きていたら勉強のこと忘れてたわ。」

「よし、それじゃあ、続きをしよう!」


 こうして勉強は再開。‥‥数学難しい。


 勉強会をしていたらいつの間にか18時。結構な時間勉強したな。過去最高記録だ。


「もう時間。僕は帰る。」

「光青が帰るなら私も帰る。じゃあ、2人ともまた学校で。」

「おう、じゃあな。」

「またね!玲ちゃん、西野くん!」


 ‥‥藤宮さんは帰らないのかな?


「藤宮さんはまだ帰らないの?」

「‥‥本当はまだ帰りたくないけど、家族を心配させるわけにはいかないからね。もう帰るよ。じゃあ、また月曜日に学校で!」


 まだ帰りたくない、か。本当に勘違いしそうなことを言うな。時計を見る。時間はすでに18時半になっていた。玄関で30分も話していたのか。長いな。


「おにぃちゃ~~~~ん!!!ただいまぁ~~~~~~!!!!!」


 由利花が帰ってきて俺に抱き着く。こいつ、すぐに俺に抱き着くな。嫌な気はしないからいいけど。




**********




 もうテスト前日になった。時間がたつのが早い。なんか年を取るにつれて時間がたつのが早く感じるようになるよね。なんでだろう。


「お前ら、明日はテストだから勉強しっかりしておけよ。」


 HRで担任がそんなことを言う。今日はしっかりと勉強しないとな。補修は嫌だし。


「光青、今回のテスト行けそうか?」

「いつも通り。」


 いつも通りってことは全部満点はいけるということか。相変わらず天才だな。‥‥いや、本当は家に帰ってからかなり勉強しているのかもしれない。もしそうだとしたら、天才だというのは失礼だな。‥‥勉強してるのかな?


「なぁ、光青。お前って家に帰ったらどれくらい勉強してるんだ?」

「‥‥大体1時間。」


 うん、これは天才といってもいいだろう。1時間しか勉強してないのに全部満点とか。俺なんて5時間勉強しても藤宮さんに届かないくらいなのに。とはいっても、平均よりは高いからいいか。


「2人とも頭良すぎるだろ。」


 後ろから金木が話しかけてきた。金木って確か赤点を何回かとってたよな?


「お前は大丈夫なのか?」

「やばい。今回も赤点かもしれない。」


 案の定、赤点を取りそうな状況みたいだ。‥‥次からはこいつも勉強会に呼ぶか。


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