父と兄と木箱
進みが遅くて申し訳ないです。
今回も最後まで読んで貰えると嬉しいです!
私達は、父と兄の帰りを信じていた。
でも、戦争が終わり3週間経っても帰ってこない。
2人でソワソワしていた時に玄関のベルが鳴った。
母は希望に満ちた顔で玄関まで走っていった。
私も母と一緒に出迎えたかったが、まだ2歳だったから母には追いつけず、よちよち歩きで一生懸命玄関に向かった。
そこには、父の部下の人が少し大きめの木箱を持ち立っていた。暗い顔をして・・・。
母はその人を家にあげて、ゆっくりとした口調で部下の人に聞いた。
「クレイユ(父)とギデイル(兄)は?
今、あの二人はどこにいるの?そして、その木箱
は何?何が入ってるの?」
部下の人が目を伏せながら
「クレイユ・ミゼラス様は、敵からの矢に当たり亡くなりました。そして、ギデイル・ミゼラス様は行方不明ですが、彼のこのハンカチとブローチが見つかった場所から考えると、亡くなったのではないかと・・・。」
私は話の内容が上手く理解できなかった。でも、悲しいことだということはすぐにわかった。
母が隣で泣き崩れていたから。
木箱の中に入っていた父の洋服と短剣、そして母とお揃いの指輪が視界に写った瞬間に、何があったのかわかった。
父が指輪を外しているときなど見たことがない。
「指輪はいつ外すの?」と聞いたら、父は
「そうだねぇー、死ぬ時かな。そして、お母さんに持っていてもらうかもな。逆かもしれない。二人とも死んでしまったら、ギデイルに渡すかもな。そして、ギデイルのお嫁さんになった人に片方渡してもらいたいな・・・って思っている。
この指輪はお父さんとお母さんの特別なものだから、死ぬまで無くさないし外さない。
この指輪はお父さんとお母さんそのものなんだよ。」
なかなか次に進めずすみませんm(_ _)m
物語の展開が遅いですよね。
もう少しすると面白くなる予定なので読み続けて貰えると嬉しいです。
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