ロックンロールの神様 チャック・ベリーを生で観た日
今から30年以上前、横浜アリーナでロックンロールの神様、チャック・ベリーを生で観た。
この日は大物外タレのジョイントコンサート形式になっており、オープニングはTOTOのスティーヴ・ルカサーがギター&ボーカルで率いた「スティーブ・ルカサーバンド」であった。
確か?5組ほどのアーティストが次々と出演し、ジャーニーの二ール・ショーン率いる「バッドイングリッシュ」や、トリでアルバム「ギターショップ」を発表したばかりのジェフ・ベックが登場した。
ヒジョーに豪華な顔ぶれで、チケットは当時の値段で7000円だった。
※ちなみに、この時代でアイドルのコンサートチケット相場が3000~3500円の時代であった。
そしてこの日、僕はもう一人待ちわびていたアーティストがいた。
そう、チャック・ベリーである。
ベックの次に大トリで出演し、5曲ほどやってくれた。
他のアーティストより短い時間であったが、生のダックウォークが観れて、ジョニーBグッドが聴けたのだ。
当時で御歳60歳を越えていたと思うが、みごとなパフォーマンスであった。
僕もまさか日本で、今さらチャック・ベリーのステージを目の前で観られるなんて夢にも思わなかった。
横浜アリーナは反響が悪くて音はあまり良くなかったけど、それでも大満足なLIVEであった。
この日、まだデビュー前のサーフコースターズのギタリスト、中シゲヲ氏も観に行ってたらしく、面白いコメントを残していた。
「大トリでチャック・ベリーが出演したのだが、ベックのステージが終わった段階でかなりの観客が帰ってしまったのが印象的で、“ロックンロールの神様が目の前にいるのにそれを観ないなんて、なるほど、この国にロックが根付かないのも無理はないな…”と思ったのを記憶している。」
う~ん深いコメントだ。
確かに日本のロックって、ちょっと海外のモノと違うもんね。
ダンスミュージックも無理っぽいとこ隠せないし、やっぱ生活の中で染みついたグルーヴ感が根本的にないとあの躍動感は出せないのかな…。
ロックンロールの神様、チャック・ベリー。
こんなイカしたジイさん、日本にゃいねーだろうなぁ… ^^;