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gimmick  作者: 結字
【キミ】
7/9

〜月の下〜




届かない



両の手を伸ばしてみても



足元の地面を蹴って跳んでみても



大声で喉を鳴らしたとしても



夜空に浮かぶ月には到底届かない



どれだけの距離があるのだろうか



近付こうとすれば離れていく



まるで君のように



ならばロケットを使おう



そうすれば この手は この脚は



あの月に届くはず



だけど君には届かない



いくら近付こうとしても



やっぱり離れて行ってしまう



それならばいっそ



この想いだけは届くのだろうか



淡い期待を胸に



紙切れに一文字づつ書き足していく



伸ばした両の手は動かない



地を蹴った脚は固まった



大声を上げる声は枯れ果てた



それでも心は動いてる



いつかこの想いを届けるために



だから今は



諦めることを辞めてみよう



叶わぬ夢が覚めてしまわないように



月が照らすアスファルトの上で



宛先のない手紙を書き綴ろう





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