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プロローグ K

 昼頃起きて、株をチェックする、そしてゲームの時間

俺は基本的に働きたくない


 でもすごく運がいい株で儲かるし宝くじがあたったこともあった

だから基本ゲームばかりしてる今日もその予定だ


なんのためにいきてるの?


 家族に言われたことがあった。仕事もせずに実家でだらだらしていた頃の話だゲームするためだろと思っていたが口には出せない。そんな時に宝くじがあたったそんな高額ではなかった100万円だ。でもそこから株でどんどん増えていった。まさかこんな人生になるとは思っていなかったなぁ


「ふぁー…」


 時計を見て今日はいつもより早く起きたことに気がつく。今は午前9時だ。でもまだベッドからは起き上がらない。いつものことだが目が覚めてからすぐには動きたくない。20分程度ごろごろしてトイレに向かう。そして今日の一日が始まっていく。


 いつも通りゲームをしている。FPSだ。俺は色々なゲームをやりこんでいたが最も好きなのがFPSだその次にRPGかな。RPGでも銃が使いたいななんて思ったりする。なんていうのかな、才能?俺はすごく強かったんだ。俺がやってるFPSは『シューティングギアース』というゲームで超がつくほど人気のFPSだ。その中で俺は超強かった。今でも強いよ?でも昔はもっと強かった。それはクランの存在だ。今でこそやってる人が少なくなってしまったが負けたことがまずないクランだ。そのリーダーが俺なんだよ。


 でもFPSはすごく疲れる。その間にやってたのがRPGってわけ。だいぶ昔の話だが女の子のキャラを使ってたぶらかしてアイテム奪うって遊びしてたんだけど、たまたま話しかけたやつと気があってさ仲良くなってそいつのギルドに入っていろいろな話をしたなぁ。そいつもFPSやるって言って始めたんだけど下手過ぎていろいろ教えたのもいい思い出だ。


 『キュィーン・・・』 


 突然PCが変な音を立てて消えた。おいおい俺のキルレや勝率変わってないだろうな!と頭の中で成績を気にしながらPCをつけ直す。どんどんと貧乏ゆすりが大きくなってイライラしていたが、PCの異変に足の動きが止まる。


「は?」


俺はパスワードをかけてないのですぐにいつものデスクトップがつくはずだった。のにログイン画面が出てきてパスワードを打つであろうところに文字が書いてあるのだ。


『Q:なぜいきてるの?』


 そんなの決まってんだろ…。と思いながら文字を打ち込む。


『A:ゲームするため』


そう書き込み少し待つ


『Q:もし、ゲームの世界があるとしたら行きたいですか?』


 少し迷った。行きたいのはもちろんだ。でもどんな場所かによるだろう。そんなことを考えていると部屋の窓がいきなり割れた。


 ガシャン!  


ガラスが割る音が響く


「なんじゃこりゃあああ」


 そう叫ぶと窓の外を見る。小学生くらいの坊主が野球をして遊んでたのだろう。


「クソ坊主どもっ!そこで待ってろよっ!弁償してもらうからなぁっ!」


 と叫ぶと、うわーにげろーという声が聞こえ走って逃げ出すのが見える。クソ野郎…逃がすかという思いで急いで玄関に向かうとPCの線に引っかかり電源が抜ける。画面が消えて少し固まる。


ん?


今なんて書いてあった?今の一瞬を思い出す。


『Yes:電源を消す NO:エンターを押す』


 こう書いてあったように見えたのだ。だが見間違えだろう。というかそんなことよりあの坊主ども追っかけないととの思いで直ぐにそんなことどうでもいいと頭の片隅に追いやられた。そして玄関を飛び出す。近くにはいない。見つけられないなら学校に文句言ってやろう。近くの小学校に行こう。イライラが抑えきれずに車に乗り込む。


 少しオーバーなスピードで走りながら小学校に向かっているとふと頭痛に襲われる。


「うわぁ…」


 なんだこれ…目の前が見えない…。

 一瞬意識が遠にき、ふと気づくと人が目の前にいる。やばい。このままではぶつかるそう思った頃にはすでに遅く目の前の男性にぶつかる。歩道に突っ込んだのだから俺が悪いに決まってるが仕方なかったんだ。そんなことを考えているとその男と目が合う。いや、あった気がした。するとまた頭痛がしてそのまま住宅の塀に突っ込み自分の死も覚悟する。ぽたぽたと頭から血が流れて視界を赤く染める。


 ただ、痛みはあまり感じなかった。

 目を閉じて意識がなくなっていくのを感じる。



 ごめんな、見知らぬ誰か


 頭の中は目の前の男への謝罪で溢れていた。


 













 ふと目が覚める


 あれ?人にぶつかって…

 俺死んだんだよなぁ…と目は閉じたまま思う

 


 「大丈夫ですか…?」



 いきなり女の子の声が聞こえて目を開ける。


「うぅ…」


 眩しくて声を漏らす。


「大変!苦しんでるわっおじさまを連れてこなきゃ!」


 勘違いをしたらしく女の子は走っていく。その後ろ姿を見ながら何だここは、ぽかーんと口を開けて周りを見渡す。



  草原だ…



 遠くには山々があり数キロ先に町のようなものが見える。町っていっても街じゃない村のようなものだ。村の方に走っていく女の子に声をかけようとする


「…!」



 声が出ない。

 なぜかわからないが音が出せないのだ。何が何だかわからない

 すると事故の前のような頭痛に襲われまたその場に倒れ込んだ。




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