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第六話 黒魔女の回復
私が目覚めたのは見知らぬ場所だった。久々の外で倒れたのを誰かが助けてくれたのだろう。
「あ、大丈夫? 」
「……はい」
この人は私のことを知らない。大丈夫だ、ふつうに接しても。
すると女性がやってきた。
「あなた倒れていたから、あたしが拾った」
「……なるほど」
元気そうなその子はニコッと笑った。
しばらくして、朝ご飯を食べた。中々美味しい。
「王都に向かおうと思うんだけど、君はどうする? 」
「ぜひ連れて行ってください! 」
王都、今はどうなっているのだろう。多分、ぼろぼろだろうなあ。




