第二十三話 呪いの解き方
いちゃいちゃしているのを見させないために、フォンテーヌと共に書庫にこもる。ここは外の音が聞こえない。
「呪いの関連本なんてあるのか? 」
「ここ、宮殿の書庫みたい」
「……そうだな」
焼け落ちる前、マスターは本を譲ってもらったらしい。何してるんだよ、と言いたくなったが黙っておくことにしている。
「よお、元気か? 」
「なあ呪いの関連本あるか」
「ん、呪い……。何せ白魔術派だろ? あるわけねえよ」
「だよな」
フォンテーヌに尋ねようとしたら、苦しそうにしていた。まさか?
「すごい熱だな。まさか、あれか」
「あれ? 」
「リュメヒ家の庭園にはある伝染病を流行らせる薬草を育てている場所があると聞いている。あちらから出された物は? 」
「……銃を一発撃たれたぐらいです」
「フォンテーヌに何かされてないか」
「あ」
「……あの人、私を人形にしようと、した」
「とりあえず宿屋に運ぶか。俺の家は生憎ダメなのでな」
宿屋のおばさんは快く受け入れてくれた。よかったよかった。
マスター曰く、リリの家は呪いに関する本を国内から回収したらしい。黒魔術うんぬんとか言ったんだろう。だが、隠し持っている人もいるかもしれない。しかし──
「王都が焼失したことにより原本がなくなり、写本の真実味が消えた。つまりもうないに等しい」
「そうなのか」
「人形にする──多分、金縛りとか組み合わせたんだろうな、全く強敵すぎる」
フォンテーヌの呪いはどうすれば解けるのだろうか。どうすれば……!




