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真実を探し求めて  作者: 神崎美柚
カルツィオーネの章~アナタへの想い編~
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第十六話 複雑な想い~4月20日~

「ミカエル……! どうして、どうしてなのっ!? 」

「マスター呼んでくる! 」


 私はミカエルのことが大好き。落ち着いたら一緒になりたかった。なのに、誰なの──。

 ミカエルを抱きしめてしばらく泣いていると、誰かに肩に手を置かれた。マスターだった。


「血まみれだ、早く着替えなさい。ミカエルは俺に任せなさい」

「はい……」

「この程度なら死なないが、しばらくは動けないだろうな。少し国づくりが遅れる」

「……でも、死ななくてよかった」


 私は涙がとまらなかった。それを見せないように走って宿に戻った。


「あ、ど、どうしたの? その血……」

「ミカエルが、ミカエルがっ……殺されかけたの! 」

「え!? 」


 泣き崩れる私を呆然とベルは見ていた。しかし、すぐに私を優しく抱きしめてくれた。


「大丈夫だよ、きっと助かる」

「……そうだよね」


 祈るしかできない。お願いだから、無事でいて……!

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