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真実を探し求めて  作者: 神崎美柚
ミカエルの章~特訓の日々編~
14/40

第十四話 苦しい?~4月18日~

「あれ? フォンゲルトは? 」

「フォンテーヌと一緒にお出かけしたよ。遅くなるって」

「そうか」


 夕食の時間。今日は3人だけだ。

 少し寂しいな、と思いつつもベルが俺と顔を合わせないのに疑問を覚えた。俺、何もしていないんだが──。


「うわあ、これおいしいですね」

「ありがとうねえ。あとでレシピを教えてあげよう」

「こちらこそ、ありがとうございます」


 カルツィが料理にハマりだしてからか? ベルに一体何が? 本当に分からない。どうしてなんだ。


「……料理のどこが面白いの」


 ベルのつぶやき声にびくっとする。怖い……。


「ねえミカエル。明日は新しいレシピのもの、作ってあげるね」

「ああ、楽しみにしてる」


 終始ベルが不機嫌なまま夕食は終わる。俺はなぜか苦しい。どうしてだ。

 夕食後、ベルがそそくさと部屋に戻り二人きりになる。ずっと聞きたかったことが聞けるチャンスだ。


「なあ、カルツィ」

「ん? 」

「カルツィは、その……どこから来たんだ? 身なりからしてお嬢様だろうけど」

「……あの伯爵の家から。親切な伯爵には感謝してるけどね」

「え? 」

「……私、お母さんを捜したいの。それで伯爵の家から出て、その」

「リリからこの間聞いたが、トルワード家の娘って本当なのか」

「……」


 すると突然泣き始めた。え? 機密事項?


「私、世間的には死んでるんだよ……ミカエルでも知っているでしょ」

「トルワード家が? 知らないなあ。フォンゲルトに聞いてみるよ」

「そうした方がいいよ」


 なんとかカルツィをなだめることにした。

 遅くに帰ってきたフォンゲルトはフォンテーヌをマスターに詳しく診てもらうため預けたらしい。


「なあ、トルワード家に何かあったのか」

「そうだな、ト・モルはあれだもんな。──リュメヒ家が虐殺をしに行ったらしい」

「はあ!? 」

「帝国はトルワード家を気に入っていた。万が一のことがあればトルワード家に国を委ねるとまでお父様は言っていた。リュメヒ家は気にくわなかったんだろうな。しかし、帝国はリュメヒ家に対して行動は起こせなかった」

「いや罰しろよ」


 フォンゲルトはふう、とため息をついた。ああ、なるほど。


「リュメヒ家は巧妙だった、ってことか」

「そこらへんの犯罪集団より巧妙だ。そして、そのまま──トルトンの罠にハマりこのザマだ」

「そうだったのか……」


 フォンゲルトは悲しそうな顔をしていた。

 リュメヒ家は昔からこうなんですがよくわかる話

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