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悪霊島  作者: ジェシカ.love
1/1

信じる者は救われない?

転職してバイトを探した。時給が一万円。高校のダチと面接に。



平成23年夏



谷田部優(やたべゆう)21歳は



沖縄にアルバイトに行き




一ヶ月で弱音を吐き



東京都葛飾区の実家に帰って来た。



両親は息子に



「お前は全く仕事は長続きはしないなあ。聞いてんのか?優?」




「聞こえているよ。ガミガミうるさいよ。俺に合わない仕事だって有るさ。なあ、父さん!」




父親に助けを求めたが父親は笑いながら



「お前はな、高校を卒業してから職を幾つ変えたか?ハヤワザだなあ。少し真剣に職を決めて長く働きなよ!」




母親は笑いながら 俺を見ている。



「なんだよ?俺だって頑張ってるんだよ。でも、『辞めて下さい』って、言われたら辞めるしかないよ」




「そうだなあ。その仕事に合わないんじゃなくて……優が我慢しないからだろ?アハハ」



親は子供の性格は知っている。




優の両親は一人息子に甘やかして育てたのが今のような結果になっているのも分かっていた。




「新聞のチラシにバイトが載っているから……ほれ、見なよ!」




「今は良いよ、暑くて疲れているから後で見るよ!」



「良いから見るだけ見なよ!」




母親はしつこいなあ。




俺は新聞のチラシを受け取り部屋に行った。




〝なんだあ?こりゃ?時給が良いな。詐欺師の手伝いかな?時給一万円?仕事は″




『このチラシをご覧になり、詐欺師とか思っているあなたは!


仕事は秘密ですが、詐欺師や犯罪を目的としたバイトではありません。

海外にも支店は有ります。


面接日 8月Ⅰ0日


場所 ホテル[プリンス7]



時間 13時


履歴書 不要


面接運賃代金 支給



年齢 20歳から35歳迄



男女問わず



アスリートクラブ ink


TEL 03……


採用、不採用は即日伝達



担当 鮎川、中村』



こりゃ、行くべきだな。




仕事の内容は秘密か。



ゴクン!




まさか、あれか?


一時間一万はすげえな。



ちんどん屋?



身代わり出頭?



金持ちの男の夜の友達か?



男女問わずだから不思議だなあ。



まだ三日あるなあ。



俺はこれにかけた。



俺の自慢はマッスルな体だけか?



マッスルな体にワックスを塗り




ベランダで寝るか。



沖縄のバイトはきつかったなあ。



魚介類を捕獲するのに海に入ると小さな魚にチョロチョロ食いつかれる。



俺は海の男は向いてない。




俺は陸の男だあ。


虫がいるなあ。



虫も苦手だな。



女にはいまいち興味がない。




好かれないから興味がないんだ。



それだけだあ。



携帯が鳴った。


「優か?沖縄か?」



高校のダチからだ。



(ひで)か?なんだか?今は家に帰ったよ!」





「お前はバカか?また転職か?全くなあ。10回も転職していれば親はうるさいだろ!」





「ああ……秀と同じだよ。なんだい?用事は?」




「別にないよ。声を聞こうとかけたんたんだよ」




「あっ、そうだ。秀は仕事はしてるのか?一緒に面接行かないか?時給が良いぞ。一万円だよ」



「えーっ?時給が一万円か?マジでか?」




「マジだよ。仕事は知らないよ」




「行くかな?実は俺の就職先が倒産してな。職を探していたんだ」





「じゃあさ、10日、駅で12時に待ち合わせするか」




「履歴書は?」




「要らないよ、体だけだよ」





「相当ヤバイ仕事かもな。了解ですよ。そん時な」




「ああ……」




俺は不思議とヤバイなんて思っていなかった。




採用されたら何時まで飽きないで



仕事ができるか……それしか心配はしていなかった。



両親に話しても鼻から笑うだけだろうなあ。




ありっこ無いよ!


一万円か?



バカ息子が。



こんな事を言われて終わりだな。




まさかあ、本当にか?

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